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子どもへ殺害予告が届いた。元ブロガーが語る“ネット発信の代償”【著者インタビュー】

  • 2026.7.17

【漫画】本編を読む

誰でも気軽にSNSや動画で日常を配信できる今の時代、問題視されているのが親が子どもの写真や動画をアップする「シェアレンティング」だ。一度ネットに流れた写真や動画は、完全に削除するのが難しい。その危険性を、私たちは本当に理解しているだろうか。『子どもをネットにさらすのは罪ですか?』(まきりえこ/KADOKAWA)は、そんな社会問題に切り込んだセミフィクションのコミックエッセイだ。

主人公は、モラハラ夫との離婚を目論む山田あずさ。窮屈な日常から抜け出すため、動画配信サービス「デイチューブ」でこっそり配信を始めたところ、予想以上の反響を得た。もっと人気になりたい――。そう思うようになったあずさは、視聴者から好評だった娘・ふうかの出演を増やすように。歪んだ承認欲求は、やがて親子関係に暗い影を落としていく。

自身も母親である著者は、なぜこのテーマを描こうと思ったのか。また、作品を通して読者に伝えたかった想いとは…? 制作の裏側や親という立場であるからこそ感じた葛藤を、著者のまきりえこさんに伺った。

――元ブロガーのまきさんは子育てブログを投稿している頃、ブログ荒らしにあったり子どもへの殺害予告を受けたりと、大変な思いをされたそうですね。

まきりえこさん(以下、まき):殺害予告事件は、不特定多数を狙った未成年の犯行でした。警察から「強い殺意はなかった」と聞きましたが、ネットの怖さを思い知り、家族を巻き込んでしまったことに寒気がしました。

ブログ読者に息子の現在をお知らせしたい気持ちはありますが、我が子の安全や幸せを思うと、喋れることは少ないです。

――本作を執筆される前とあとでは、ご自身の中でSNSなどとの向き合い方に何か変化はありましたか。

まき:発信にのめり込む母親と被害を受ける子どもを描くことは自分のSNSの発信姿勢へのブーメランも多く、我が子に申し訳ないと思いました。本作を描いてからというもの、つねにしょんぼり前かがみです。

――ご自身の経験も踏まえて、子どもの映る動画や投稿におけるモザイク処理は、どこまで効力があると思われますか。

まき:一度ネットに投稿された子どもの画像は、不特定多数からよこしまな興味を持たれます。モザイク処理は、元画像をかなり再現できるようになってきているとのこと。スタンプでの加工なども、はぎ取る技術ができてくるかもしれません。さらにAIは、ありもしない世界を嘘で構築するディープフェイクも得意です。

今日の安全対策は未来でも通用するとは限らないので、モザイク処理含め、これからは何も信用できないと思ったほうがいいのかもしれません。

取材・文=古川諭香

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