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「今日も先に行っちゃった」約束を破り続けるママ友の子供。だが、ママ友に本音を伝えた結果

  • 2026.7.16

来ない約束

娘と同じ一年生のA子ちゃんは、明るくて元気いっぱいの女の子だった。

ただ、約束というものを、まるで羽根のように軽く扱う子でもあった。

放課後、文化センターの前でね。

そう指切りをした日も、娘は言われた時間きっかりに着いて、ずっとその子を待っていた。

三十分、四十分。日が傾いても、A子ちゃんは来なかった。

とぼとぼ帰ってきた娘の背中を見て、私は胸が締めつけられた。

翌朝の登校でも、同じことのくり返しだった。

待ち合わせの角に、その子はいない。娘だけが、律儀に立ち尽くしている。

「今日は絶対に来るって、A子ちゃん言ってたんだよ」

そう言って玄関を出ていく娘を、私は毎朝、複雑な思いで見送った。

淡い期待をそのたびに裏切られる娘を見るのは、親として何よりつらかった。

相手の親に連絡しても、返事はいつも半日遅れ。

「ごめんね、うちの子気まぐれで」と、まるで人ごとのような口ぶりだった。

悪気はないのかもしれない。でも、その気まぐれに振り回されているのは、いつも決まってうちの娘なのだ。

「A子ちゃん、今日も先に行っちゃった」

そう言って肩を落とす娘に、私はもう限界だと感じていた。この関係は、娘の毎朝をすり減らすだけだ。

見切りをつけた朝

ある朝、たまたま通りで会ったA子ちゃんの母親に、私はまっすぐ切り出した。

もう娘を待たせ続けるのは終わりにしよう、と心に決めていた。

「これからは、待ち合わせはやめます」

「勝手に先へ行っていいから」

私がそう言うと、相手はきょとんとした顔をした。

「え、なんでそんな急に」

「毎朝うちの子だけが、待たされてるんです」

母親は一瞬言葉を失い、それから決まり悪そうに目をそらした。

「そんな、大げさな」と口の中でつぶやいたきり、あとが続かない。

言い訳めいた言葉も、続かないまま力なく消えていった。

その日から、娘は同じ通学路の別の子と歩くようになった。

相手を待ち、待たれる。

ただそれだけのことが、娘の足取りを驚くほど軽くした。

「今日はね、途中で猫に会ったの」

玄関で弾むように話す娘を見て、私は確信した。

振り回されるだけの関係に、しがみつく必要なんて、どこにもなかったのだと。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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