1. トップ
  2. エピソード
  3. 「ボーナス30万とか、俺より多いのかよ」私の稼ぎを妬み続けた元カレ。だが、別れたあとの行動に絶句

「ボーナス30万とか、俺より多いのかよ」私の稼ぎを妬み続けた元カレ。だが、別れたあとの行動に絶句

  • 2026.7.16

稼ぎを妬み始めた恋人

婚活で出会った彼は、腕一本で生きる職人でした。

口数は少ないけれど誠実で、私はこの人となら穏やかに暮らせると信じていたのです。

付き合い始めの夏、浴衣姿で行った花火大会では、彼が子どものように喜んでくれました。

その空気が濁ったのは、私が冬のボーナスの額を何気なく話した日です。

彼はしばらく黙り込み、それから私を見る目つきが変わっていきました。

「お前はいいよな」

口癖のように、彼は私の収入を引き合いに出すようになりました。

「そんな言い方、やめてよ」

「気楽でいいって言ってるだけだろ」

デートのたびに、その嫌味は棘を増していきます。

ある日にはとうとう、低い声でこう言われました。

「ボーナス30万とか、俺より多いのかよ」

「お金の話は、もうやめにしよう」

稼ぎの差が、いつしか彼の中で私を責める理由に変わっていたのです。

浴衣を褒めてくれた頃の優しい彼は、もうどこにもいませんでした。

顔を合わせれば、決まって収入の話。私が何を話しても、最後には給料やボーナスの多さに話が戻ってしまいます。

愛されているというより、値踏みされているようで、心が少しずつ冷えていきました。

番号を変えて取り戻した静けさ

4か月目の12月、私はとうとう別れを告げました。

「もう、続けられない」

彼は静かにうなずきました。けれど、別れ際の一言が耳から離れませんでした。

「今は別れても、クリスマスに一人だったら連絡するから」

その言い方に、嫌な予感がしました。

それでも離れられたことに、私はほっと胸をなでおろしていたのです。

別れてからしばらくは、彼のことを思い出すこともありませんでした。

給料日が来ても嫌味を言われない。ただそれだけのことが、こんなにも心を軽くするのだと知りました。

ところがクリスマスイブの夜、彼から短いメッセージが届きます。

「会いに来た」

私の最寄り駅にいる、と言うのです。

幸いにも私は、彼にだけは本当とは違う駅を伝えていました。

この人は、別れても私を追ってくる。

そう理解した瞬間、迷いは消えました。

私はその足で携帯を買い替え、電話番号ごと新しくしたのです。

番号を変えたことで、彼から私へ伸びる糸は完全に切れました。

押しかけようにも、もう連絡する手段すらありません。

それきり、彼の言葉が私の画面に浮かぶことは二度とありませんでした。

静かなイブの夜、私はようやく肩の力を抜いたのです。

好きだった気持ちがなかったとは言いません。それでも、稼ぎを妬む人のそばに、私の居場所はなかったのだと思います。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ