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トム・クルーズが『DIGGER/ディガー』予告ローンチイベントに登壇!初タッグを組んだアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督のもと、中年太りの“石油王”をどう演じた?

  • 2026.7.16

言わずと知れた世界的映画スターのトム・クルーズと、史上3人目のアカデミー賞監督賞連覇を成し遂げたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が初めてタッグを組む『DIGGER/ディガー』(10月9日公開)。本作の予告ローンチイベントが現地時間7月9日にカリフォルニアで行われ、登壇したトムがイニャリトゥ監督とのタッグの経緯や作品に込めた熱い想いを語った。

【写真を見る】各国の主要映画メディアと記念撮影をするトム・クルーズ

これまで一切の情報が謎に包まれていた本作。予告映像の解禁と共に明らかにされたストーリーは、トム演じる石油採掘会社のCEOディガー・ロックウェルの欲深い行動がきっかけで、地球全体を巻き込んだ大災害が発生。大統領からその尻拭いを命じられたディガーが、世界を救うべく立ち上がるというもの。共演にはジョン・グッドマンやザンドラ・ヒュラー、ジェシー・プレモンスら実力派キャストが名を連ねている。

「これほど自分自身を試される作品に出会ったことはない」

イベントのなかでトムは、25年前にイニャリトゥ監督のデビュー作となった『アモーレス・ペロス』(00)を観て衝撃を受けたことを明かし、そこから彼の卓越した才能に注目しつづけてきたことを告白。「彼は並外れた才能を持つアーティストです。手掛ける作品はどれも新たな発見に満ち、必ず驚かせてくれる」。1本も欠かさず監督作を観つづけ、ついに7年ほど前に、イニャリトゥ監督とタッグを組む機会が舞い込んできたという。

「『DIGGER/ディガー』は私のところに来た段階で、すでに数年間温められていたプロジェクトでした。アレハンドロは脚本を書いている段階で私に話を持ちかけ、そこから私たちは一緒に作品を作り上げていきました」と、イニャリトゥ監督にとってもトム自身にとっても渾身の一作であることをアピールした。

【写真を見る】各国の主要映画メディアと記念撮影をするトム・クルーズ [c]2026 WBEI and Legendary
【写真を見る】各国の主要映画メディアと記念撮影をするトム・クルーズ [c]2026 WBEI and Legendary

本作でトムが演じるディガーは、白髪頭で中年太りの“石油王”。ティザー予告の段階から、トムがこれまで築き上げてきたスタイリッシュなイメージを覆す変貌ぶりが大きな話題を集めている。あらゆる役柄を演じ、そのたびにリアリティを徹底的に追求したストイックな役づくりに励んできたことでも知られるトムでさえ、「これほどまでに自分自身を試される作品に出会ったことは一度もありませんでした」と語るほど、難易度の高い役柄であったことが窺える。

「キャラクターを作る時には、様々な要素を探り、“この人物をどうやって観客に伝えるのか?”と自分自身に問いかけるのです。キャラクターにはそれぞれが持つ独自のリズムがある。それを現場で発見するために、どう準備をすればいいのか、演じられるだけの力を身につけるにはどんな準備が必要なのか。振る舞いや動きや身体表現、メイクなどのビジュアル面と合わせて作り上げていきながら、絶えず確認を重ねて少しずつ調整を重ねていくのです」。

そして「今回、アレハンドロはまず何日も時間をかけて、私に脚本を読み聞かせてくれました。私は彼の頭のなかにあるビジョンにしっかりと耳を傾け、それを理解することに努めました。また、彼はキャラクターについて説明するのではなく、『こんなふうに見せたい』という完成形のイメージを提示してくれました。特別なセンスを持ち合わせたアレハンドロと共にそのような時間を過ごせたことは、本当にすばらしい経験でした」と、有意義な共同作業を振り返った。

「この映画を作るため、私はすべてを注ぎ込んだ」

トム・クルーズとイニャリトゥ監督が7年越しで実現させた“極秘プロジェクト”の一端が、ついに明らかに [c]2026 WBEI and Legendary
トム・クルーズとイニャリトゥ監督が7年越しで実現させた“極秘プロジェクト”の一端が、ついに明らかに [c]2026 WBEI and Legendary

一方、現在本作の編集作業の最終段階に差し掛かっているイニャリトゥ監督は、ロンドンのスタジオからイベント会場へビデオメッセージを寄せ、「この作品は頭から離れないひとつの“執念”から生まれ、完成させるまでに10年を要しました。私が探していたのは、物語ではなく、物語を語るための正しい方法だったからです」と本作への思い入れの強さを説明。

ディガー役にトムを選んだ理由について、「よく訊かれることですが、私にとってそれは『喉が渇いたらなぜ水を飲むのか?』と訊ねられるようなものです。必要だったから。この映画には、絶対にトムが必要でした」と断言し、「私たちは21世紀の初め頃から一緒にしたいと願っていましたし、私自身も長年、俳優としての彼を強く尊敬してきました」。

さらに「トムは一人の人間として、これまで彼が見せてきたすばらしい演技以上に並外れた人物だということにとても驚かされました。ある時、彼は私に『この人物になるまで40年かかったんだ』と言いました。長年積み重ねてきたキャリアのすべてを、この一つの瞬間へと注ぎ込むことがどういうことなのか、私たちは互いによく理解していました。私たちはこれほどの挑戦を、いや、これに近いことすらこれまで一度もしてこなかったのです」と力説。

そして「この映画を作るために、私はすべてを注ぎ込みました。これほど徹底した準備をして臨んだ作品はありません。すべてのカット、すべてのレンズ、色彩から衣装、登場人物や背景、あらゆる層や象徴まで、この作品に偶然存在しているものはひとつもない。ビスタビジョンで撮影したのも、そのスケールがふさわしいからです」と語り、「すばらしいスタッフや夢のようなキャスト、私の頭の中にしか存在していなかったものを信じてくれた人々に救われました」と、関係者への感謝を述べた。

『DIGGER/ディガー』は10月9日(金)より公開! [c]2026 WBEI and Legendary
『DIGGER/ディガー』は10月9日(金)より公開! [c]2026 WBEI and Legendary

近年、自身の出演作に限らず、映画館で映画を鑑賞することの価値を世界中に発信しつづけていることでも知られるトム。今回のイベントのなかでも「私自身、一人の観客として映画が大好きで、たくさんの観客と一緒に作品を観ることが好きです」と“映画館愛”を説き、「観客の皆さんに映画の世界へどっぷりと入り込んでほしい。そのために必要なことがあれば、なんでもやります」と宣言。

「この映画はあらゆるレベルで本当にすばらしく、アレハンドロという人の美意識の高さが、細部のひとつひとつにまで表れています。この映画をご覧になっていただければ、高度な技術や幾重もの独創性が注ぎ込まれているのかおわかりになると思います」と、自信たっぷりに映画館での鑑賞を呼びかけていた。

文/久保田 和馬

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