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「住宅ローンは5000万でも余裕なの」年収も昇進も自慢し続けたママ友。だが、周囲がそっと離れ独りになった末路

  • 2026.7.15

昇進とローンの自慢

そのママ友の口ぐせは、いつも数字でした。

夫の年収、ボーナスの額、そして新しく建てた家のローンです。

妊娠中に知り合ったころから、あの人は自分の暮らしぶりを語るのが好きでした。

子どもが生まれ、家を建てたと聞いてからは、その勢いがさらに増したのです。

新居のお披露目に呼ばれた日、あの人は玄関を指してこう言いました。

「住宅ローンは5000万でも余裕なの」

夫の稼ぎがいいから、と言いたげでした。

「この春の昇給でね、年収も900万を超えたのよ。まだ入社して数年なのに」

そう続けながら、私の服や持ち物にちらりと目をやります。悪気のないふりをした、品定めのまなざしでした。

「値の張るものって、やっぱり違うのよね」

手にしたカップを見せびらかすように掲げます。

そのうえで、あの人はこちらへ矛先を向けてきました。

「ご主人のお仕事は、どちらだったかしら」

問い返す声には、値踏みする響きがありました。自分の家の年収やローンを、こんなふうに人へ並べ立てる。

ふつうはしないことです。やっぱりマウントなのだと、胸の奥が重くなりました。

周囲がそっと離れていく

金額の自慢は、会うたびに膨らんでいきました。

はじめのうち、周りのママたちは笑って聞いていました。

けれど昇進だ、ローンだ、と数字が続くうちに、みんなの相槌が目に見えて減っていったのです。

ある集まりの帰り道、一緒に歩いていたママがぽつりと漏らしました。

「あの人の話を聞いてると、なんだか気疲れしちゃうね」

隣にいた別のママも、小さくうなずいています。

「うちは張り合う気もないのに、勝手に比べられてる感じがして」

感じていたのは、私だけではなかったのです。私は無理に話を合わせるのをやめました。

「うちはうちのペースでいきますね」

そう告げて、それ以上は金額の話に乗らないようにしたのです。

すると、離れていったのは私だけではありませんでした。誘いをやんわり断るママが、少しずつ増えていったのです。

いつも自慢の中心にいたあの人の周りから、気づけば人が引いていきました。

焦ったあの人は、前より声を張って夫の肩書きを口にします。

「今度、新しい家でホームパーティーするから来てよ」

けれど、集まる人はいませんでした。誰もが用事を理由に、そっと距離を取ったのです。公園のベンチに独りで座るあの人を、私は何度か見かけました。

人を見下していたはずの人が、いつの間にか輪の外にいた。それが、自慢を止められなかったママ友の末路でした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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