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「うるさいのはお前だ」注意した翌日から床を叩く嫌がらせ。泣きそうになった私が選んだ決断とは

  • 2026.7.15

静かになった、と思えたのは一日だけ

学生になって初めての一人暮らしで、私は家賃の安さだけを見て木造の築古アパートに決めた。

壁も床も驚くほど薄く、隣のテレビの音も、上階のトイレを流す音まで筒抜けだった。

上に住むのは男子学生らしく、毎晩のように友人を集めては朝まで騒ぐ。

笑い声とドタバタする足音が降ってきて、私はまともに眠れない日が続いた。

寝不足で頭が働かなくなり、限界を感じた私は管理会社に騒音の相談をした。

「早急に対応します」という返事どおり、その晩から上の騒ぎはぴたりとやんだ。

ようやくまともに眠れる、とベッドで胸をなでおろした。

だが、その安心はたった一日で裏返ることになった。

翌日の夜、私が帰宅して部屋の電気をつけた途端、真上から「ドン」と床を叩く音が響いた。

台所に立てば台所の上が、寝室に移れば寝室の上が鳴る。

まるで私の居場所を追いかけるように、狙いすまして天井が叩かれた。

ある朝、ゴミ捨て場で鉢合わせた上階の男は、私を上から下まで眺めて低く吐き捨てた。

「うるさいのはお前だ」

管理会社に通報したのが私だと、彼は最初から気づいていたのだ。静かにさせられた腹いせの、逆恨みの嫌がらせだった。

家に帰るのが怖くなり、鍵を開ける手が震える。

「どうして私が出ていかなきゃいけないの」と、暗い部屋で何度も涙がこぼれた。

3か月ぶんの録画が、立場をひっくり返した

それでも私は、荷物をまとめるのをやめた。

悪いのは間違いなく向こうなのに、どうして被害を受けた自分が逃げなければならないのか。

悔しさが恐怖を上回った日、私は小さな機材を用意し、床ドンが鳴るたびに日付と時刻を口に出して録画すると決めた。

その日から、天井が鳴るたびに私はカメラを回した。何月何日の何時に、何回叩かれたか。

一回ずつをノートに書き写し、音声と映像をそろえていく。

私はそれを一覧表にまとめ、動画と一緒に管理会社へ提出した。

担当者は日付の並んだ記録に目を通すと、はっきりと顔色を変えた。

「これは立派な迷惑行為です」。会社は上階の男へ正式な警告に動いた。

それでも彼は開き直り、注意を繰り返しても態度を改めなかったという。

契約上の度重なる警告の末、最終的に退去を求められたのは、上階の彼のほうだった。

引っ越しのトラックが荷物を運び出していく背中を、私は部屋の窓から静かに見送った。

泣き寝入りしかけた私を救ったのは、怒りの言葉ではなく、日付の並んだ事実だった。

淡々と積み上げた記録が、ゆがんだ立場をあるべき場所へ戻してくれたのだと思う。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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