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女の子用だけ、なぜこんなに短い? ある母親が子ども服売り場で感じた違和感が議論に

  • 2026.7.14
ImagesBazaar / Getty Images

子ども服にもおしゃれなアイテムが増え、気軽にトレンドを楽しめるようになった現代。その一方で、子ども向けとは思えないデザインに違和感を抱く人も少なくない。そんななか、ある母親が女の子用と男の子用のショートパンツの丈の違いについてTikTokで問題提起し、大きな話題を呼んでいる。

女の子用のショートパンツは丈が短い?

話題の投稿をしたのは、アメリカ・ニューヨークに住む2児の母・ビクトリアさん。彼女は自身のTikTokに、アメリカの大手量販店「ターゲット」の幼児向け衣料品売り場とみられる場所で撮影した動画を投稿。

男の子用と女の子用のデニムショートパンツを並べ、その丈の違いを比較して見せ、動画にはこのようなテキストを表示させている。

「これがなぜ当たり前なのか、誰か説明してくれませんか? 小さな女の子向けの丈が長いショートパンツはどこを探しても見つからなかったのに、男の子用は年齢に合った丈なんです」

ビクトリアさんは、ターゲットのプライベートブランド「Cat & Jack」の女の子用デニムショーツと男の子用デニムショーツを比較。ターゲット公式サイトによると、女の子用の股下は約2.5インチ(約6.4センチ)であるのに対し、男の子用は約5.75インチ(約14.6センチ)と、2倍以上の差があるという。

さらにキャプションには、「こういうところから始まるんです」と添え、幼い頃から男女で服装の基準に差が設けられていることへの違和感を訴えた。同投稿は、2026年7月7日時点で53万回以上再生されており、約2万2,000件の「いいね!」を獲得。約1,200件のコメントが寄せられ、議論を呼んでいる。

  • 「だから私は、娘のためにショートパンツ付きのスカートを作ったの」
  • 「男の子用を買えばいいだけじゃない?」
  • 「妹と姪の服を買いに行くたびに思うけど、なんで女の子用って、丈が短すぎるショートパンツやクロップトップばかりなの?それに、ワンピースの下に履かせるようなちゃんとした丈のショートパンツを探すのも大変」
  • 「夫とも、まさに同じ話をしていました。私たちには男女の双子がいるのですが、娘にはショートパンツは買いません。丈が十分に長いものが見つからないので、ショートパンツ付きのスカートを選んでいますし、トップスもお腹が見えるクロップトップのようなデザインばかりなので、露出しすぎないようワンサイズ大きめのものを購入しています。子どもを性的な対象として扱う風潮そのものが、本当に許せません」
  • 「本当にその通りだと思います。5歳の娘には、砂場で思い切り遊んでも、丈の短いズボンを気にすることなく過ごしてほしい。それに、拾った石や“宝物”をしまえるポケットだって必要です。だから私は、もう何年も娘には男の子用のズボンを買っています」
  • 「そこまで大げさな問題じゃないと思うな。男の子用を買うか、バイカーショーツを選べばいいだけじゃない?」
Sara Monika / Getty Images

女の子用の水着にも広がる議論

ビクトリアさんが子ども服に疑問を投げかけたのは今回初めてではなく、2026年2月には、店頭に並ぶ女の子用のワンピース水着を取り上げた動画を投稿。キャプションには、「幼い女の子向けのビキニを販売するのをやめるまで、どうしてこんなに時間がかかったのだろう」と添え、子ども向け商品のデザインについて自身の考えを発信していた。

同動画にも、女の子を育てる母親たちから多数のコメントが寄せられている。

  • 「女の子向けにも、男の子用のような丈のある水着用ショートパンツがあればいいのに。今の女の子用水着は、股の部分のカバー範囲があまりにも狭すぎる」
  • 「ちなみにですが、ターゲットでは今でも幼児向けのセパレート水着は売っています…」
  • 「公共のプールや海水浴場では、長袖のラッシュガードと、インナーパンツ付きのスカートタイプの水着を着せています」
  • 「控えめなデザインのセパレート水着があってもいいと思う。私はただ、この夏に赤ちゃんのおむつを替える場面を考えているだけなんだけどさ」

子ども用の水着については何度も問題視されてきており、『NBC News』によると、2010年4月には、イギリスの大手衣料品チェーン「Primark」が10歳未満の子ども向けパッド入りブラを販売。タブロイド紙が一面で「子ども向け商品として不適切」と批判したことを受け、商品は販売中止となった。

同商品に対しては、子どもの権利を守る団体や、次期総選挙を控えた主要政党の候補者からも批判の声が上がった。こうした商品は子どもの性的対象化につながり、必要以上に早い“大人化”を促すとの指摘も寄せられた。

Catherine Falls Commercial / Getty Images

最近でもパッド入り水着は問題視されており、イギリスに住むケイリー・ショアさんは、7歳の娘と一緒に買い物をしていた際、チャリティーショップでSHEINの水着を発見。対象年齢は8歳で、水着には「胸部分にパッドが入ったデザイン」が採用されていたという。

『BBC』によると、ケイリーさんは「こんなものを見たのは初めてでした」と語り、SHEINに対応を求める署名活動を開始。その署名には、わずか1週間で2万5,000人が賛同したとのこと。

「本当に不快で、ぞっとしました。私の考えでは、これは子どもを性的な対象として扱うことにつながっています。子どもは一人ひとり成長のスピードが異なりますし、8歳の女の子の中には、露出を抑えたデザインの水着を選ぶことが適切な場合もあります。水着に裏地や追加の布を付けること自体は理解できますが、どう考えても8歳の子どもが、胸の部分に大きなパッドが入った水着を着る必要があるとは思えません」

中国でも問題視される「子どもの性的対象化」

2023年に公開された中国のメディア『Sixth Tone』の報道によると、 中国では近年、SNSを中心に子ども向けの「ホットキッズスタイル」と呼ばれるファッショントレンドが広がっており、複数の国営メディアが問題視しているという。

各国営メディアは、ECサイトやSNSに掲載された広告で、未成年のモデルに挑発的なポーズや大人びた表情を取らせていることを批判。また、このトレンドの影響で、マイクロミニスカートや背中が大きく開いたトップス、クロップトップなどの露出の多い服装が幼い子ども向けにも広がっており、子どもの性的対象化につながるのではないかという懸念も高まっている。

専門家は、「ホットキッズスタイル」の流行について、子どもの健全な心身の発達に悪影響を及ぼすおそれがあると警鐘を鳴らしている。

Rebecca Nelson / Getty Images

子ども服に求められるのは、子どもが安心して遊び、思いきり体を動かせることだ。今回のビクトリアさんの投稿は、子どもの快適さや安全性とファッション性のバランスについて、あらためて多くの人が考えるきっかけとなったようだ。

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