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れっきとした会社員です! 突然、猫になった社畜があらぬ疑いをかけられ…? 通勤のモフモフ大騒動【書評】

  • 2026.7.13

【漫画】本編を読む

猫は自由気ままな生き物だ。好きな場所で寝て、気が向いた時に動くだけ。そんな姿を見ていると、猫になれたらどれほど気楽だろうと思ってしまう。けれど、もし猫になっても会社員のまま過ごさなくてはならないのだとしたら、話はまったく違ってくる。

『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話(モフ田くんの場合)』(清水めりぃ/KADOKAWA)は、突然猫になってしまった元社畜のモフ田くんの日々を描いたコミック。ふわふわの巨体になっても、モフ田くんの行動原理はあくまで会社員のまま。眠くても出社するし、電車にも乗るし、社会のルールだってきちんと守ろうとする。その律儀さがなんともいじらしく見える。

ある時、モフ田くんは通勤中に駅員から声をかけられてしまう。あまりにも大きな猫が電車に乗っているため、無賃乗車を疑われてしまったのだ。だが、モフ田くんはちゃんと通勤用定期券を持っている。猫の体でありながら、社会人として必死に説明しようとする姿が何とも健気だ。本人は大真面目なのに、状況だけ見ると完全に珍事件だ。

定期券を使い、疑われればきちんと説明し、今日も時間通りに職場へ向かう。見た目は完全に猫なのに、社会のルールからは一歩もはみ出そうとしない。モフ田くんの姿を見ていると、その真面目さに笑わされながらも、彼のことを応援したくなってくる。モフ田くんには、どうか今日も無事に改札を通り抜け、ふわふわの身体で職場までたどり着いてほしい。この本を読めば、通勤電車に乗る時、職場で働く時、「私のそばにもモフ田くんがいてくれたらな」とつい想像せずにはいられなくなるだろう。

文=アサトーミナミ

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