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「同じのが欲しい、そのポーチちょうだい」私の持ち物に強い執着を持つ先輩。だが、同僚と仕掛けた罠で態度が一変

  • 2026.7.13

話した翌週、そっくりになる先輩

地元の会社で事務をしていた、二十代の頃の話です。休憩時間はいつも、同期と二人でおしゃべりをするのが楽しみでした。

「その髪型、切ったんだ。似合ってるね」

「でしょ?思いきってショートにしてみたの」

他愛のない会話でした。ところが翌週、少し離れた席の先輩が、私とそっくりのショートヘアになっていたのです。

偶然だと思いました。けれど、それだけでは終わりませんでした。次の週は髪の色、その次は化粧品、そしてポーチ。私が同期と話した順番のとおりに、先輩の持ち物が一つずつ変わっていったのです。

髪型、髪色、化粧品、ポーチ。四つとも、休憩中に話題にした順番と、寸分たがわず同じでした。

ある日、ついに先輩は私の席まで来て、こう言いました。

「同じのが欲しい、そのポーチちょうだい」

冗談とも思えない、真剣な目でした。私が戸惑っていると、先輩は当然のように手を差し出してきます。

「どこで買ったか教えてよ。同じのじゃなきゃ嫌なの」

その執着に、ぞくりとしました。休憩時間、先輩は近くにいなかったはず。どこで、私たちの会話を聞いていたのでしょう。

同期と仕掛けた、指輪の罠

気味が悪くなった私は、同期にすべてを打ち明けました。そして、一つの作戦を立てたのです。

いつもと違う、誰もいないはずの休憩場所へ移動して、わざとある話題を出す。

もし翌週それを真似してきたら、盗み聞きは確定だと考えました。

選んだ話題は、小指にはめる指輪でした。

「この指輪、すごく可愛いよね。小指にするやつ」

「わかる、私も一つ欲しいと思ってた」

そう話しながら歩き出すと、少し後ろから、先輩がついてくるのが見えました。気づかないふりで、私たちは指輪の話を続けます。

そして翌日。先輩の小指には、まさに私たちが話したとおりの指輪が光っていたのです。

その瞬間、私は同期と顔を見合わせ、あえて先輩に聞こえる声で言いました。

「あの指輪の話、昨日わざとしたんだよね」

先輩の顔から、すっと表情が抜けました。指輪をはめた手を、慌てて背中に隠します。

何か言いかけて、けれど言葉にならず、そのまま自分の席へ戻っていきました。

その日から、先輩は私たちに近づかなくなりました。廊下ですれ違っても、目を伏せて足早に通り過ぎていきます。あれだけ私の持ち物を欲しがっていた人が、今は視線ひとつ、よこしません。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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