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彼女に内緒のサプライズで、僕がメモの名前を消した理由

  • 2026.7.10
ハウコレ

彼女を喜ばせたくて準備していた記念日の店。そのメモに書いた同僚の名前を、俺は消しました。人に頼ったことを知られたくないという、くだらない見栄でした。

店を教えてくれた同僚の名前

彼女との記念日は、いつもよりちゃんとした店を予約したいと思っていました。けれど、普段から店選びが得意なわけではありません。雰囲気のいい店を探しても、どこが本当に合うのか決めきれませんでした。

そんなとき、会社の同僚に相談しました。彼女との記念日だと話すと、同僚は駅から近くて落ち着けるレストランを教えてくれました。予約の注意点やおすすめの席まで教えてくれて、俺はそれをメモに書きました。

そのメモの端に、同僚の名前も書いていました。あとでお礼を言うためでした。ところが、彼女に集合場所を送ろうとして写真を撮ったとき、その名前まで写り込んでいることに気づきました。

消したのは、見栄だった

彼女の喜ぶ顔が見たかったのは本当です。でも、店を教えてもらったと知れば、少しだけ自分の手柄ではなくなる気がしました。自分で全部考えたように見せたかったのです。

俺は名前の部分を消し、撮り直した写真を彼女に送りました。けれど最初に撮った写真も、間違えて送ってしまいました。すぐに「ごめん、こっちじゃなかった」と送り直しましたが、消し跡まで見えていたことには気づきませんでした。

彼女に内緒で喜ばせたいという気持ちの中に、格好つけたい気持ちが混じっていました。サプライズを守るためではなく、自分をよく見せるために名前を消したのです。その小さなごまかしが、彼女の不安につながるとは考えていませんでした。

彼女が抱えていた不安

記念日当日、店に着いた彼女は笑っていました。けれど、いつもより少し言葉を選んでいるように見えました。料理を待っている間、彼女は「この前のメモ、名前みたいなの消してあったよね」と聞きました。

そのとき初めて、彼女が何日も気にしていたことを知りました。俺にとっては、見栄を隠しただけのつもりでした。でも彼女にとっては、知らない女性の名前を消された写真だったのです。

「会社の同僚に店を教えてもらった」と説明すると、彼女は少し安心したようでした。ただ、そのあと「それなら言ってくれたらよかった」と言いました。俺は何も返せませんでした。自分が隠したかったものの小ささに、ようやく気づきました。

そして...

サプライズで喜ばせることばかり考えて、彼女が安心できるかどうかを置き去りにしていました。店を選ぶことより、誰の名前を消したのかを彼女に気にさせてしまった時点で、俺の準備は足りていなかったのだと思います。

「全部自分で選んだみたいに見せたかった」と言うと、彼女は少し困ったように笑いました。その反応を見て、格好つけたかった自分が急に恥ずかしくなりました。

次の記念日は、店を選ぶところから2人で決めたいです。誰かに教えてもらったなら、それも含めて話せばいい。彼女を驚かせる前に、安心させること。その順番を間違えないようにしたいです。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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