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「その日は用事があるんだ」と私を断った彼が、同じカフェの前に立っていた

  • 2026.7.10
ハウコレ

同じ部署の彼を、新しくできたカフェに誘いました。返ってきたのは「その日は用事があるんだ」という返事。1人で行ってみようと店へ向かった私が見たのは、入口の前に立つ彼の後ろ姿でした。待ち合わせだと思った私は、そのまま来た道を戻りました。

勇気を出した誘い

彼が気になり始めたのは、同じ部署に配属されてからでした。仕事の合間に交わす雑談が楽しくて、新しくできたカフェの話で盛り上がったとき、私は思い切ってメッセージを送りました。

「今度できたカフェ、一緒に行きませんか」

送ったあとも、仕事の資料に目を戻しては、返事が来ていないかを確認していました。断られるかもしれないと思いながらも、彼と店に入る場面を勝手に想像していました。

返ってきた、たった一言

返ってきたのは「その日は用事があるんだ」でした。誘いを断られるのは仕方ないと、納得しようとしました。彼に予定があるなら、それ以上押す理由はありません。

それでも、あの店を見たい気持ちは残りました。休日に1人で向かえば、彼と行けなかった分、話の種くらいは持って帰れると思っていました。

ところが、角を曲がって店が見えた瞬間、見覚えのある後ろ姿が目に入りました。カフェの入口でスマホを見ていたのは、彼でした。

店の前にいた彼

私を断った日に、同じ店の前にいる。すぐに、誰かと待ち合わせているのだと思いました。別の人と来るために、私の誘いを断ったのかもしれない。そう考えると、店のドアに近づけませんでした。

声をかければ、理由を聞けたのかもしれません。でも、その場で彼と向き合う準備はできていませんでした。私は店に入らず、来た道を戻りました。

誘ったことまで、なかったことにしたくなりました。カフェに行きたかった気持ちより、彼を都合よく見ていた自分のほうが気になっていました。

そして...

結局、私はあのカフェの話をしませんでした。彼と同じ部署で顔を合わせても、これまでと同じ距離を保つようにしました。

本当は、あのとき誰を待っていたのか聞きたかったです。でも、聞けば自分の期待まで相手に渡してしまう気がしました。

彼の後ろ姿を見たのは数分だけです。それでも、曖昧な返事を自分に都合よく受け取っていたことに気づきました。次に誰かを誘うときは、断られた事実まで自分の期待で塗り替えないでいたいです。

(20代女性・会社員)

本人記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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