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亀梨和也が初のオリジナルアルバム『WAVE』で見せた挑戦。独立2年目の現在地とは

  • 2026.7.7

2025年に事務所から独立し、ソロアーティストとしてマルチに活躍の幅を広げている亀梨和也。2005年に放送されたドラマ「野ブタ。をプロデュース」で一世を風靡した彼のスタイルは、平成リバイバルがトレンドを席巻する今、若者たちの間でも注目を集めている。

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自身にとっても40歳の節目を迎える独立2年目の今年、初のオリジナルアルバム『WAVE』を7月8日にリリース。作品に込めた思いや、仕事に向き合う上で大事にしていること、後輩たちとの自然体な距離感まで、率直な今の思いを語ってくれた。

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“揺らぎ”を軸に置いて。じっくり向き合ったアルバム制作

亀梨和也が1stアルバムのタイトルに選んだ『WAVE』には、新たなスタートを切ってから初のオリジナルアルバムに挑んだ今の心境が反映されている。全てを塗り替えるのではなく、これまで積み重ねてきたものを受け継ぎながら次なる表現へ。その感覚を波になぞらえた。

「昨年から新しい環境の中でスタートして、音楽活動も継続してきました。アルバム制作をさせていただくにあたって自分の現在地をどう表現できるのか考えたとき、全てを一新したいということではなかったんですよね。ディレクターさんは変わりましたが、同じチームで作業させてもらっていますし、これまでの感覚をどういう風に残していくのかを考えました。寄せては返す波のような感覚を、音楽として表現できたらいいなと。波動やいい意味での揺らぎ、ジャンルレスな楽曲が入っているということもタイトルに落とし込んでいます」

アルバムの世界観を象徴するリード曲「WAVE」は、海の中をたゆたうような感覚を表現した楽曲だ。

「僕も40歳なのでなかなか大人じゃんという感じなのですが(笑)、これまでの音楽活動を考えると、こういう楽曲をリード曲にしたのはひとつのチャレンジでもあって。ロックテイストのものやもう少し強い楽曲も選択肢としてあったけれど、ちょっと柔らかい大人っぽさを表現してみたかったんです。音的には水の中にいるようなテイストも入れて制作しました」

友成空をはじめ次世代のアーティストたちともコラボレート。俳優業で多忙を極める中でも一曲ずつじっくりと向き合いながら、多様な楽曲が共存する一枚を目指した。

「“揺らぎ”をメインに据えて、“散らしながらまとめる”ことが大きなテーマでした。1stアルバムということで、しっかりとした軸の中で楽曲の方向性を絞ったり、亀梨和也のアーティストとしての立ち位置を分かりやすく提示する方法もあったと思うんです。でもいろいろな生き物がいる海の中で揺れ動くように、その瞬間の出会いを大切にしたいという気持ちで制作しました。昨年動き出してから相当な数の楽曲を聴きながら、『WAVE』はすぐに決まりましたね。今までとの大きな違いはレコーディングの日数かもしれません。1日で2、3曲録ることが多かったのですが、今回は1日に1曲というルールを課してレコーディングしたんです。今年に入ってからもほかのデモ曲を取り寄せてもらったり、アレンジを考えたり。海外のお仕事が多かったので、そこでもやり取りをして、移動中の車の中でも聴いたりしながら完成させたアルバムです」

お気に入りの楽曲は? という質問にも、新たな発見を感じさせる答えが返ってきた。

「『ゆらゆら』は自分が歌うとどうなるのかな? と一番思った曲ですね。今まであまり触ってこなかった感じというか。J-POPのサブカル的なノリがある印象で、メジャーではないかもしれないけれど聴く側としては好きな曲だったので、歌ってみたいと思った一曲です」

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駆け抜けた独立1年目。継続と変化が同居する現在地

一方で、最近WAVE=波のように心を動かされた出来事について尋ねると、意外にもふいに訪れた凪のような時間について話してくれた。

「昨年からずっと作品が続いていて、つい最近やっと一区切りみたいな感じになったんです。役から離れる時間ができて、自然が綺麗なところでお茶をしたんですけど、なんとも言えない気持ちになりましたね。常にいろんなことを考えたり物事を進めたりしているから、ちょっと空っぽになってみようというテーマのもと、とにかくただコーヒーを飲みながら1、2時間ぐらいぼーっとして(笑)。そういう時間を過ごすことって、意外と度胸がいるんですよ。基本的に日々何かに繋がることを考えて選択することの連続なので、意味のないことをする時間に不慣れになっているんだと思います。これって、現状を捉えていないということでもあるんじゃないかなと気がついて。過去を生かして未来に何ができるのかを考える時間が多いから、今この瞬間を楽しめるような生き方をしていきたいと思っています。ちょっと隙間があると、『こうかな?』『ああかな?』とすぐに考えてしまうので、これからは意識的に“何もしない”をテーマに過ごす時間を作りたいですね」

主演ドラマ『ストーブリーグ』では主題歌「Diamond」も担当。俳優とアーティストを両輪に、キャスターとしても活動する中、仕事を選ぶ際に大切にしているものとは何なのだろうか。

「わかりやすく言うと大切にしているのは関係値や流れかなと思います。独立してからの1年目を経て、2年目はより感覚を研ぎ澄まして向き合っていきたいなと。実感しているのは、時間ってこうも足りないものなのか! ということですね(笑)。今まではオファーをいただいたものが全て見える環境ではなく、たぶん僕に伝わる頃には選択肢が絞られた状態だったと思うんです。性格的に断ることが苦手ですし、全てが見える中でどういう風に立っていくべきなのか。時間を捻出するにはどうしたらいいんだろうと考えています。今は独立する前にいただいていた仕事と独立してからの仕事がミックスされているので、“あっちの亀梨くん”と“こっちの亀梨くん”みたいな状態かもしれないですね(笑)。次のフェーズに進んで余白ができることで、自分がどう動きたいのかがより明確になっていくんじゃないかと思っています」

独立という環境の変化は、表現者としての視点にも影響を与えたという。

「選択を迫られるシチュエーションも含めてある程度は想像していましたが、それ以上に細かい作業が結構あるんだなと思いましたね。全てにおいてマニュアルでドライビングしている感じです。この世界にもう27、8年にいるけれど、こんなに複雑な作業が必要なのかと初めて思うことや学ぶことがたくさんあって。良くも悪くも見えなくていい部分も見えるわけで、自分でYouTubeなどもやらせてもらいながら、消費者としての自分と作り手側の自分の両方がせめぎ合っているんですよね。理想を形にすると予算がこれくらいになるけど適正な価格なのかなと考えたりもしますし、物の価値の見え方が少しずつ変わってきています」

継続と変化が同居する現在地の心持ちはまもなく始まるツアーにも反映され、過去と未来をつなぐ場所になりそうだ。

「軸としては今の自分の新たなマインドをベースに、これまでやってきたものを面白い形で入れたいなと思っています。過去曲を全くやらないということではなく、スタイリングも新しいチームに入ってもらったりしながら、一歩違う表現をしたいなという思いを持っていますね。セットリストは8、9割は固まってきています。オリジナルの1stアルバムということで、これから新たに育みたいという気持ちをみなさんと共有できたらいいなと考えています」

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K-SEAのおかげで挑戦できる。デビュー20年の歩みと今後のキャリア

これまでの道のりと、これからのチャレンジ。その両方を支える大きな存在であり原動力となっているのが、K-SEAと名付けられたファンであることは間違いない。

「関係性の密度がより高くなっていると思いますし、何かを表現する時の大きな軸になっていると感じています。長きにわたって応援してくださる方も、最近興味を示してくださっている方もいると思うのですが、どんな仕事も最初に届けたい人たちですね。亀梨和也を広げていくことも必要だけれど、まずは一緒に歩んでくれている人たちと思いを共有することが何よりも大切というか。みなさんの存在のおかげでトライができるし、自分というフィルターを通して初めての景色を一緒に見てみませんか? という風に思っています」

環境が変わっても、人とのつながりは変わらない。亀梨を慕う後輩たちとの関係についても、肩肘張らない自然な距離感を大切にしている。

「もう同じ会社じゃないということで気を遣わせてしまっていることもあるかもしれないのですが、自分としては全く変わっていないんですよね。基本、来るもの拒まずというスタイルでお届けしています(笑)。時間がないのでゆっくりご飯を食べる機会は減っていますが、今でも会えば『かずにぃ!』と呼んでくれる後輩がいますし、同じような環境で育った後輩たちには特別な思いがあります。番組で会ったりすると『そういえば亀梨くんって退所したんですよね?』って言われるんですよ。世の中にもそんな感じなのかな? 何でだろうって自分でも思ったりしています(笑)」

亀梨がスターへと駆け上がった平成は、ファッションも含めて今の若者にとっても憧れの時代。Netflixで’05年のドラマ「野ブタ。をプロデュース」が配信され、当時を知らない世代からも注目を集めている。

「この間、街を歩いていたら『今、めっちゃ観てます!』って話しかけられたんですけど、『あ、Netflixで見られるの?』って感じで全然追いついていないんです(笑)。憧れられているかどうかは実感としてはわからないのですが、今の世の中とは全く違うカルチャーが存在していたことは確かですよね。20年前のあんなことやこんなことを楽しんでもらえているって、やっぱり嬉しいことです」

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自身のキャリアを振り返ると、現在の状況はデビュー当時の転機とも重なっている。

「2005年に『青春アミーゴ』(修二と彰)をリリースして、2006年にKAT-TUNとして『Real Face』でデビューしたので、個人的には去年と今年は丸20年の節目みたいな感覚がすごく強いんです。ジュニアからデビューして環境が一気に変わり、最初は戸惑いもありながら進んできて、気がつけばあっという間に20年が経っていて。もちろん当時とはまた違う感覚ではあるけれど、人生の分岐点に立っているという意味では近いものがあると感じていますし、デビュー当時に負けないぐらい忙しいんですよ。少し怖さも感じながら、ここから50歳、60歳に向かって新しい何かが始まるのかなという感覚の中にいます。自分は成長しているのかな? と自問自答することはあっても、なかなかゆっくり振り返る機会ってないんですよね。とにかく今は環境が変わってもこうしてアルバムを制作させてもらえることを、ありがたく思っています」

photo SHUHEI TSUNEKAWA styling MASAAKI IDA hair & makeup KOICHI TOYOFUKU, AKIHO SAKASHITA/good interview & text MIKA HOSOYA

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動画企画「What’s in my bag」に登場!

亀梨和也がELLEの動画シリーズ「What's in my bag」で私物を大公開。音楽活動から俳優業、スポーツキャスターとマルチに活躍する彼ならではの持ち物とは? 20年近く愛用しているお気に入りアイテムや、これまで明かしてこなかった香水にまつわるエピソードも!?

videographer MICHIKO TAKIO B-camera TEPPEI KIMURA, NOBUCHIKA FURUYA video editor AYAKA TAKAGI/HDJ video producer NAOHIRO SUGANUMA/HDJ

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オリジナル1stアルバム『WAVE』を7月8日にリリース!

アルバムリード曲「WAVE」や、ドラマ「ストーブリーグ」主題歌「Diamond」(楽曲提供:友成空)、日本テレビ系プロ野球中継「DRAMATIC BASEBALL 2026」イメージソングおよび日本テレビ系「Going! Sports&News」テーマソングの「’O sole mio」(楽曲提供:GRe4N BOYZ)をはじめとした、全13曲・すべて新曲のフルアルバム。

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亀梨和也 KAZUYA KAMENASHI
1986年2月23日生まれ、東京都出身。2006年にKAT-TUNのメンバーとしてメジャーデビュー。主な出演作にドラマ「ごくせん 第2シリーズ」('05)や「野ブタ。をプロデュース」('05)など。2026年には「ストーブリーグ」で主演を務めた。長年スポーツキャスターを務め、特技の野球をはじめマルチに活動。自身のYouTubeチャンネルでの飾らないキャラクターでも愛されている。2025年に独立後、自身初のオリジナル1stアルバム『WAVE』を7月8日にリリース。

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