1. トップ
  2. LANが描く、偶然なるゆらぎ。素材と対話して生まれるガラス作品の魅力

LANが描く、偶然なるゆらぎ。素材と対話して生まれるガラス作品の魅力

  • 2026.7.7
HISAI KOBAYASHI

光を受けて移ろう表情と、ガラスならではの透明感が魅力のLANの作品。空間に自然と溶け込みながら、静かな存在感を放つコレクションがそろう。

偶然が導く、ものづくり

Hearst Owned

幼い頃からガラスという素材に惹かれ、気づけばガラス製品を集めるようになっていたというLAN。前職では酸素バーナーを使ったアクセサリー制作を行い、その後、より大きな作品づくりを目指して吹きガラスの世界へ。現在は吹きガラスを中心に制作活動を行っている。

作品づくりで大切にしているのは、ガラスが見せる偶然性だ。

「ガラスという素材は、思い通りになりそうでならないところが面白いと思っています。溶け方や重力、温度変化によって予想外の表情を見せてくれることがあり、その特性をできるだけ作品の中に残したいと考えています」

均一に整えすぎず、少しいびつな形や色のムラも作品の個性として受け止める。その自然なゆらぎが、LANの作品に豊かな表情をもたらしている。

旅や建築、アートが創作の原点

Hearst Owned

作品のインスピレーションは、「色彩や形、空間の雰囲気に惹かれ、その印象が制作のきっかけになることがあります」と語るように、旅先で出合う風景や建築、展覧会で目にしたアート作品から得ることが多いという。

そうして生まれたイメージは、ガラスを溶かし、形をつくる工程のなかで少しずつ変化していく。「明確な完成形を決めてから制作に入るというより、制作の過程で生まれる変化や偶然性を大切にしています」とLAN。

素材と向き合いながら、その時々に現れる表情を受け止めることも、制作に欠かせないプロセスの一つだ。

暮らしの中で楽しむ、小さなアートピース

Hearst Owned

LANが目指すのは、鑑賞するだけの作品ではない。

「日常の中で使うことができるものとして成立させられないかを常に意識しています。アートとしての表現と実用品としての機能、その両方のバランスを探りながら制作しています。日常的に使う中で少し気分が上がったり、空間にさりげない変化を与えたりできるような存在になればうれしいです」

実用品でありながら、小さなアートピースとしても楽しめること。それがLANの考える、ガラス作品の理想のかたちだ。

使い手が完成させるコレクション

Hearst Owned

今回「ELLE SHOP」のために制作したのは、インセンスホルダーと花器の二つの用途を備えた2wayスタンドをはじめ、トレイや花器など全4アイテム。用途とオブジェ性の境界を行き来する存在としてデザインされている。

「明確な物語やモチーフを設定するのではなく、形や素材感そのものから、それぞれのイメージを膨らませてもらえたらうれしいです」

カラーも主張しすぎず、空間に自然と馴染むことを意識して選ばれた。使い方や感じ方は人それぞれ。日々の暮らしの中で使い手とともに育っていくことも、このコレクションの魅力のひとつである。

Hearst Owned

LAN

ガラス作家。吹きガラスを中心に一点一点手仕事で制作し、花器やオブジェ、テーブルウェアなどを展開。透明感あふれる佇まいと静かな存在感で、ライフスタイルやインテリアにこだわる人々から支持を集めている。

「夏の光と響き合う、ガラス作家2組のコレクション」
販売は7月7日(木)10 時から。

元記事で読む
の記事をもっとみる