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外ではステキ女子なのに、実は「汚部屋」の住人だった! 片付けられない悩みを抱えた彼女が同僚男性との交流で自身を見つめ直す物語【書評】

  • 2026.7.5
©加納梨衣/祥伝社 FEEL COMICS
©加納梨衣/祥伝社 FEEL COMICS

【漫画】本編を読む

仕事は順調で、社内評価も上々。身だしなみも抜かりなく、周囲からは「憧れの素敵女子」として一目置かれている。そんな彼女が、誰にも言えない秘密を抱えていた――。『カノジョは今日もかたづかない』(加納梨衣/祥伝社)は、そんな女性が抱える「人には言えない切実な悩み」を描いた等身大の物語だ。

主人公・あいなの悩みは、部屋をまったく片付けられないこと。足の踏み場もない惨状のなかで、彼女は毎日「なんとかしなきゃ」と焦り続けている。物語が動き出すのはある年のクリスマス。初めて恋人を家に招く約束をしながら、結局片付けが間に合わず、あいなは嘘をついて断ってしまう。楽しみにしていたはずの聖夜に残ったのは、散らかった部屋と逃げ出した自分への猛烈な自己嫌悪だけだった。

そんな夜、あいなの前に現れたのが同僚・深川だ。彼はあいなとは正反対で無愛想だが、仕事は定時で切り上げ、デスクまわりは常に整然としている。自分にないものをすべて持っているようで、あいなにとってはどこか鼻につく存在だったのだが、あいなは思いがけない事実を知ることになる。自分がベランダから眺め「こんな部屋に住みたい」と憧れていた理想の部屋の住人が深川だったのである。

部屋を片付けることは、自分の心と向き合うことでもある。あいなは深川との交流を通じて、なぜ自分が片付けられないのか、なぜ恋人に本当の自分を見せられないのかという問題に向き合っていく。一方の深川もまた、完璧に見える外側とは裏腹に、不器用な過去を抱えている。そんなふたりが距離を縮めていく過程が見どころだ。

「なんとかしなければと思っているのにどうしてもできない」という悩みのある人なら、あいなに共感するはずだ。そしてできない自分を否定せず、それを受け入れながら少しずつ整えていくことの大切さを教えてくれるだろう。

文=ゆくり

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