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【月刊新作映画レビュー】『きれっぱしの愛』ほか7月はコレ観なきゃマンスリー

  • 2026.7.3

7月3日(金)公開『きれっぱしの愛』

『ゴッドランド/GODLAND』で知られる、アイスランドのフリーヌル・パルマソン監督の最新作はシングルマザーが主人公の家族のストーリー。大人びた長女、わんぱく盛りの双子、そして愛犬と暮らす芸術家のアンナ。そこに元夫が入り浸る。何も起こらないけれど、雄大な自然のもと、人々は豊かに暮らし、アンナの土地を活かした創作活動は続く。夫婦を解消して、時間と共に家族になっていく日常の移ろいがアートと共に描かれる。アンナの独創的なアート作品はヴィジュアルアーティストでもある監督によるもの。監督の3人の実子と愛犬もそのまま、子どもと愛犬役で出演している。アイスランド・シープドッグのパンダはカンヌ国際映画祭パルム・ドッグ賞を受賞した。アカデミー賞アイスランド代表作。

監督・脚本/フリーヌル・パルマソン
キャスト/サーガ・ガルザルスドッティル、スヴェリル・グドゥナソン、イーダ・メッキン・フリンスドッティル、グリムール・フリンソン、ソルギス・フリンソン、イングヴァール・シーグルソン、 アンデシュ・モッスリング、パンダほか

7月10日(金)公開『トロフィー』

是枝裕和、西川美和の監督助手を務めた、映像制作集団「分福」の孫明雅監督が長編デビュー。在日コリアン3世で朝鮮学校に通っていた監督ならではの視点が鋭く優しいオリジナル脚本。朝鮮学校に通い、朝鮮舞踊の部活に打ち込む14歳のソヒは日本学校との交流会で日本人の未来と出会う。BTS好きの二人は急速に仲良くなり、ソヒは外の世界のことを知り始める。ライブのチケット代を稼ごうと考えた二人は未来の提案でフリマサイトを活用。北朝鮮のものが高く売れると知り、深く考えず、ソヒの父が大事にしていた北朝鮮から授与された勲章を売ってしまう。在日2世と3世の祖国への思いの隔たり。日本の女の子との考え方の違い。揺れ動く思春期のソヒを見事に演じたのはオーディションで選ばれた映画初主演の恒那。朝鮮舞踊部の先生役には実際に舞踊経験のある、ちすんが起用され、表現の美しさにも目を見張る。

監督・脚本/孫明雅
キャスト/恒那、ちすん、笠松将、市川実和子、井浦新ほか

7月24日(金)公開『プライベート・ケース』

ジョディ・フォスターが全編フランス語で新境地開拓、パリで暮らすアメリカ人精神科医を軽やかに演じるフレンチミステリー。長年の患者ポーラの死を突然、知らされた精神分析医のリリアンは殺人ではないかと疑い始める。葬儀の場で、ポーラの夫の異様な振る舞いを目にした彼女は眼科医の元夫ガブリエルを巻き込んで、探偵まがいの捜査に乗り出す。フランス人に翻弄される真面目なアメリカ人役でジョディがコメディエンヌの才能を発揮。ポーラ役には『急に具合が悪くなる』でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞したヴィルジニー・エフィラ。その夫にマチュー・アマルリック。大人のアバンチュールを繰り広げる元夫の眼科医はダニエル・オートゥイユ。息子はヴァンサン・ラコスト。そのパートナーに『ソウルに帰る』のパク・ジミンと超豪華キャスト

監督・脚本/レベッカ・ズロトヴスキ
キャスト/ジョディ・フォスター、ダニエル・オートゥイユ、ヴィルジニー・エフィラ、マチュー・アマルリック、ヴァンサン・ラコスト、ルアナ・バイラミ、ノーム・モルゲンステルンほか

6月19日(金)公開『メレディス・モンク 踊る声、歌う身体』

デヴィッド・バーン、フィリップ・グラス、ブライアン・イーノ、坂本龍一、ダムタイプなど、多くのアーティストに影響を与えたメレディス・モンク。作曲家で歌手、演出家、振付家で、音楽劇や映画、インスタレーションを手がける。ニューヨークのロフトで亀の「ニュートロン」と暮らす、三つ編みがトレードマークの彼女は現在83歳。本作は彼女の60年にもおよぶ活動をつなぎ合わせ、唯一無二な表現と稀有な人生をなぞるドキュメンタリー。活動を始めた60年代は男性優位の社会で、批評家からの冷笑にさらされたことも。それでも真摯に自らの表現を追求し続け、やがて“唯一無二のマジカルボイス”を習得。3オクターブ以上の域を持つ声を“楽器”と捉えて、ジャンルを超越したオリジナルな表現を追い続けている。

監督・脚本・プロデュース/ビリー・シェバー、デヴィッド・C・ロバーツ
キャスト/メレディス・モンク、ビョーク、デヴィッド・バーンほか

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