1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 『家計が破綻する人』には“共通点”があった。お金に困る人は陥る“たった1つの特徴”とは?【元消費者金融のプロは見た】

『家計が破綻する人』には“共通点”があった。お金に困る人は陥る“たった1つの特徴”とは?【元消費者金融のプロは見た】

  • 2026.7.27
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「1か月だけ貧乏を我慢していれば、元の生活に戻れていたはずなのに」
司法書士法人で債務整理の聞き取りを担当するたび、私はそう強く感じます。

私は20歳から22歳までの2年間、消費者金融で融資と債権回収を担当し、現在は司法書士法人で債務整理の実務に携わっています。お金を「貸す側」と「返す側」の双方を経験してきた中で、確信したことがあります。

多重債務に陥る人は、最初から無計画に借金を重ねたわけではありません。返済が苦しくなったときに「あと少しなら大丈夫」と一歩を踏み出してしまうことが、破綻への大きな転機となっているのです。

相談者が直面する現実

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

※本記事は複数の相談事例をもとに再構成しています。

38歳の会社員Bさん(仮名)は年収480万円。消費者金融4社からの借入は160万円に達し、ショッピング利用も重なったことで、毎月の返済額は10万円を超えていました。

最初から債務整理を決意して相談に来る人は多くありません。ほとんどの方が「毎月の支払いが少し苦しいので、どこかでまとめられないか」と、今の生活をなんとか維持したい思いで訪れます。

Bさんも最初の支払いの際、一括ではなく「今月は数千円で済むから」とリボ払いを選んでいました。しかし、その場しのぎの安心感が、借入を「日常的な解決策」へと変えてしまうのです。そのため私は面談の際、カードの限度額は自分の財布ではなく、単なる借金にすぎないという現実をしっかりと伝えるようにしています。

現実を阻む「プライド」という壁

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

厳しい現実を突きつけられても、多くの相談者はすぐには受け入れられません。「ブラックリストに載りたくない」「おまとめローンなら何とかなるはずだ」と話し、どこかで「まだ自分は大丈夫」と信じたい気持ちから現実から目を背けてしまうのです。

私は、年収480万円であれば貸金業法の総量規制により、新たな借入は困難であることを説明します。仮に銀行のおまとめローンの審査が通ったとしても、返済期間が延びるだけで根本的な解決にはならないからです。それでも「あと一社だけ」「あと一回だけ」と考えてしまう人は少なくありません。

再スタートのための一歩

融資と債務整理の両方の現場を見てきた経験から言えるのは、踏みとどまれる人とそうでない人の違いは、たった一つだということです。

踏みとどまれる人は自分の限界を認め、早い段階で専門家に相談できます。一方で破綻してしまう人は、「まだ借りられる」という思い込みを手放せません。

私はいつも相談者の方に、破産や個人再生、任意整理といった手続きは破滅ではなく、人生を立て直すための再スタートなのだとお伝えしています。

もし今、返済のために別のカードを使おうとしているなら、一度立ち止まってみてください。借金は一人で抱え込むほど解決が難しくなります。早めに専門家へ相談すること、その一歩こそが生活を立て直す本当の第一歩となります。


執筆:立花伸吾
20歳から22歳までの2年間、消費者金融にて融資・債権回収を担当。現在は司法書士法人にて、補助者として年間100件以上の債務整理案件の聞き取りや関係各所との調整業務に従事。お金の「貸す側」と「返す側」のリアルを伝えるコラムを執筆中。

の記事をもっとみる

注目コンテンツ