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『リターンが高いから』米ドル建の保険に加入→保険料は月1.2万のはずが…4年後、取引履歴を見て20代男性が“青ざめたワケ”

  • 2026.7.25
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

外貨建の保険商品は、日本円のみに資産が集中するリスクを分散する効果を得られます。

また、一般的に日本円の商品よりも高い予定利率が設定されているものが多く、より大きなリターンを期待できるというメリットも。

一方で、保険金の受取時にはもちろん、保険料の払込時にも為替リスクが生じる点には注意が必要です。

今回は、外貨建の終身保険を契約したものの、4年後に後悔することとなった男性の事例を紹介します。

「リスク分散につながるから」外貨建の終身保険を契約した男性

20代の男性・Aさん(仮名)は、結婚を機に保険の見直しをすることにしました。

保険商品の総合案内窓口で話を聞いていると、担当者から外貨建の終身保険を紹介されたそうです。

Aさんが興味を持った外貨建の終身保険は、米ドルで保険料を積み立てる商品でした。

この商品は低解約返戻金型であり、保険料払込期間中に解約した場合に手元に戻る金額が通常の保険商品よりも少なくなる代わりに、毎月の保険料が安く抑えられているのが特徴です。

また、30年間の払込期間を終えると同時に、これまで支払った保険料を解約返戻金が上回る設計でした。

「保険金額を70,000.00米ドルに設定すると、毎月の保険料は114.42米ドルになりました。為替レートにより毎月支払う保険料は増減しますが、高いリターンに魅力を感じて契約することにしたんです。低解約返戻金型であることも説明されましたが、保険料の払い込みが終わる前に解約するつもりもないので問題ないかなと」

Aさんは契約手続きを済ませ、無事保険加入が完了。

初回の保険料は、日本円で約1万2,000円でした。

「毎月増減があるとはいえ、1万2,000円前後を目安に考えておけば大丈夫だろう」

そう安心していたといいます。

4年後、取引履歴を見て青ざめたAさん

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

保険契約後は、気が付いたときに直近の保険料引き落とし金額を確認していたAさん。

一時は1万5,000円ほどまで引き落とし額が増えていたものの、その後は1万3,000円前後に落ち着いていたことで、気付けば引き落とし額をチェックしなくなっていたといいます。

そして保険契約から4年後、Aさん夫婦のもとに子どもが生まれました。

今後は教育費の貯蓄に力を入れるため、家計を見直すことに。

Aさんが普通預金の取引履歴を確認すると、保険料の引き落とし金額は1万8,000円台まで増えていました。

「契約当初と6,000円も差があるなんて…」

ネットで加入者専用ページから解約返戻金を確認すると、これまで払い込んだ保険料約75万円に対し、解約返戻金は46万円程度。

「解約は考えられないし、このまま払い込みを続けるしかないか…」

Aさんは、保険料を支払う際の為替リスクを重要視していなかったことを後悔したそうです。

外貨建て保険の為替リスクは“保険金の受取時”のみではない

外貨建て保険の契約時は、多くの人が「保険金や解約返戻金を受け取る際の為替リスク」に注目しがちです。

確かに、円高局面において保険金・解約返戻金を日本円で受け取ると、外貨ベースでは増えていても、日本円ベースでは元本割れしてしまうというケースも珍しくありません。

そのような場合、保険金を外貨で受け取り、円安のタイミングまで据え置くことも可能です。

しかし、保険料を払い込むタイミングは為替の状況に合わせて調整することができず、毎月外貨ベースで一定額を払い込まなければなりません。

長年にわたり払い込みを続けることで為替リスクを分散できるという側面もありますが、円安が進行している状況下では、Aさんのように保険料が数千円以上高くなってしまう場合も。

外貨建て保険の契約時には、為替リスクや解約返戻金の推移についてしっかりと確認し、将来の家計への影響を踏まえたうえで検討することが重要です。


監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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