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七転八倒!赤紫蘇とカナブンと梅遊び【季節の手仕事】

  • 2026.7.3

今年の梅遊びもいよいよ終盤。

私は梅仕事のことを「梅遊び」と呼んでいます。

5月の終わり頃から今日まで、1日たりとも梅を触らなかった日はありません。

それほど6月は、毎年梅に没頭してしまうのです。

スーパーで、八百屋で、青梅やほんのり赤みがかった梅と目が合うたびに連れて帰り、戯れる。

家中に広がる芳醇な香りに癒やされながら、

この梅は何にしよう。

あの梅は何キロずつに分けよう。

こっちは甘露煮。

あっちは梅干し。

そんなことを考えている時間まで楽しい。

私にとって梅仕事は、まさに梅遊び。

新しいおもちゃを買ってもらったばかりの子どものように、毎年梅を愛おしく思うのです。

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今年も大きな南高梅を18%の塩で漬け込みました。

3日もすると半分ほど梅酢が上がってきて、そっと天地を返してまた様子を見る。

樽の蓋を開けない日は一日もありません。

順調に梅酢は上がり、いよいよ赤紫蘇の出番。

枝から葉を摘み取り、丁寧に洗い、塩もみをする。

夫と息子の夏期講習の話なんかをしながら、黙々と赤紫蘇を摘んでいました。

「もうそろそろ終わるな」

そう思った頃です。

左手の親指に、なんとも言えない違和感。

嫌な予感がしたその瞬間、

きらり。

何かが光ったのです。

見ると――

カナブン。

なんで。

なんでこんなところにカナブンがいるの。

驚いた私と同じくらい驚いたのでしょう。

カナブンは私の親指をがっしりと掴んで離しません。

虫が苦手ではない私でも、さすがにこれは不意打ち。

悲鳴を上げながら、左手を思い切り振りました。

ぶんっ。

カナブンは飛んでいきました。

でも。

悲劇はそこからでした。

思い切り振り払ったその左手。

実は3か月ほど前から五十肩を患っています。

普段は肩より上に上がらないはずの左腕を、恐怖のあまり無意識に全力で振り回してしまったのです。

その瞬間の痛みといったら、

脱臼を立て続けに3回したんじゃないかと思うほど。

びっくりするわ、痛いわ。

この歳になって、息子の前で

びえんびえん泣きました。

梅酢は順調。

赤紫蘇も無事。

カナブンもたぶん無事。

でも私の肩だけは無事じゃなかった、

そんな今年の梅遊びでした。

【材料】

・完熟梅 500g

・塩 90g(梅の18%)

・ホワイトリカー 少々(消毒用・なくても可)

・下処理した赤紫蘇

赤紫蘇 200g(枝から外した紫蘇の葉の重さ)

塩もみ用の塩 20g(赤紫蘇の20%分)

【作り方】

① 梅をやさしく洗い、なり口を竹串で取る。

② 水気をしっかり拭き、ホワイトリカーまたは梅酢を霧吹きするか、くぐらせる。

③ 保存袋または容器に梅と塩を交互に重ねる。←梅のなり口に塩を埋め込みながら入れる。

④ 梅の重さと同じくらいの重石をのせる。

⑤ 数日で梅酢が上がるので、ときどき様子を見る。

⑥ 梅酢がしっかり上がったら赤紫蘇を加え、重石をいまの半分にする。

⑦ 土用の頃に3日3晩天日干しする。

(最近は温暖化で暑すぎるので2日目から様子を見ながら干します。←わたしは7月の終わりから8月ごろまでこのまま漬けておきます)

3日3晩といいますが2日と半日くらいがちょうどよかったりするので梅の様子をよく観察しながら干して下さい。

丸2日は必ず干してね!

1晩目は梅を梅酢に戻すと失敗しにくいです。

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出来上がり

塩分18%の梅干しはしっかり酸っぱく、しっかりしょっぱい。

でも、そのぶん長く保存できて、

時を重ねるほど味わい深くなります。

甘い梅干しも美味しいけれど、

たまには昔ながらの梅干しもいいものです。

【赤紫蘇の下処理】

  1. 赤紫蘇を枝から摘み取り、葉の分量を量る。
  2. 赤紫蘇の重量に対して10%の塩を用意する。
  3. 大きめのボウルで赤紫蘇をよく洗い、水気をしっかり切る。
  4. 塩の半量を加え、赤紫蘇をよく揉む。
  5. 黒紫色のアクが出てきたら、ぎゅっと絞ってアクを捨てる。
  6. 残りの塩を加え、さらによく揉む。
  7. 再びアクが出てきたら、しっかり絞って捨てる。
  8. 保存袋に赤紫蘇を入れ、梅酢を加えて全体をよくなじませる。
  9. 鮮やかな赤色になったら、赤紫蘇ごと梅に戻して漬け込む。
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赤紫蘇を梅酢でほぐすと、くすんだ紫色から鮮やかな赤色へと変わります。この瞬間が梅干し作りの楽しみのひとつです。梅酢は赤紫蘇がしっとりする程度を目安に加えてください。

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