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「お渡しした」「もらってない」の不毛な問答→ネットに溢れる「いるいる」な客の行動と、そこからまさかのハッピーエンドへ繋がった奇跡【作者に聞く】

  • 2026.6.28

「値札はきれいにはがして」「割れないように包んで」ーー。レジにやってきた瞬間から、高圧的な強い口調で注文をつけてくるお客様。雑貨店で勤務するオムニウッチー(@omni_uttii821)さんは、少しクセの強そうなその雰囲気に警戒しつつも、笑顔を崩さずに丁寧な接客を心がけた。お客様はラッピングの待ち時間に別の用事を済ませると言い残し、オムニウッチーさんから手渡された番号札を手に一度レジを離れた。しかし、ここから店員側を精神的に追い詰める、理不尽なトラブルの幕が上がることになる。

2026年6月現在も、SNS上では接客業における「カスタマーハラスメント」や理不尽なクレーム対応のあり方について活発な議論が交わされている。今回は、誰もが一度は経験したことがあるような、レジ前での「言った・言わない」の緊迫した攻防戦を描いた創作漫画『ラッピング希望のお客様』を紹介。現場で起きた驚きの逆転劇について、作者のオムニウッチーさんへのインタビューを交えてお届けする。

わずか20分前の出来事を全否定。クレーマー化を防ぐために身を引いた店員のモヤモヤ

画像提供:オムニウッチー(@omni_uttii821)
画像提供:オムニウッチー(@omni_uttii821)
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用事を済ませて戻ってきたお客様に対し、完成した商品と引き換えるため、オムニウッチーさんは「番号札をお預かりしますね」と声をかけた。すると、お客様の口から飛び出したのは「もらっていない」という、まさかの一言だった。

ほんの20分ほど前に、確かに目の前で手渡したはずの番号札。オムニウッチーさんが「お渡ししたはずですが……」と言葉を返しても、お客様は頑なに「もらっていない」と言い張って譲らない。このまま問答を続けて事態が泥沼化し、重大なクレームに発展することを恐れたオムニウッチーさんは、自分の記憶が絶対に正しいと確信しつつも、やむを得ずその場を引き下がり商品を渡す決断を下した。胸の中に強いモヤモヤだけが残る、理不尽極まりない瞬間だった。

10分後のまさかの再会。マイナスからの大加点となった、お客様がわざわざ戻ってきた理由

絶対に渡したはずなのにーー。そう思いながらレジ業務を続けていたわずか10分後、先ほどのお客様が再びオムニウッチーさんの前に現れた。手元に差し出されたのは、紛れもないあの番号札だった。

お客様は「お財布に入っていた」と言い、自分の勘違いを認めてわざわざ謝罪に訪れたのだ。この予想外の展開に、漫画を読んだ読者からも「自分に非はないと思って『もらってないです!』とか言う人に限って、実際はもらっている。でも、ちゃんと謝ってくれてよかった」「嫌な感じのお客様が、後日きちんと謝ってくれて、気持ちが晴れ晴れすることもある」と、驚きと共感のコメントが寄せられた。

じつは、接客の現場においてラッピングの番号札を紛失するお客様は非常に多いという。オムニウッチーさんは当時の心境について、こう語ってくれた。

「ほぼ返ってこないので、おそらくそのまま破棄されているのだと思います。だから、絶対捨てられていると思っていました。それなのに、わざわざ謝罪しに来てくれたことにビックリしました! 実は当たり前のことなのですが、最初の対応がマイナスからスタートしているから、その後の加点がすごかったです!」

最初は「嫌なお客様」だと思われた人物が見せた、誠意ある引き返し。理不尽な対応に傷つくことも多い接客業のなかで、ほんの少しの人間らしさと誠実さが救いとなった本作の結末。私たちが買い物をする側の立場になったとき、自身の振る舞いをどうあるべきか、深く考えさせられる教訓が詰まっている。

取材協力:オムニウッチー(@omni_uttii821)

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