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“ノーカット”でアマプラ解禁「当時、地上波だったのすごい」東野圭吾の小説を実写化、20年前“賛否を呼んだ”伝説ドラマ

  • 2026.7.17
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綾瀬はるか(C)SANKEI

ドラマ『白夜行』がAmazon の『Prime Video』で配信開始となった。2006年、TBS系で放送された連続ドラマで、東野圭吾の同名小説を森下佳子の脚本で映像化。主演は山田孝之と綾瀬はるかで、渡部篤郎、柏原崇、武田鉄矢、八千草薫ら豪華キャストが出演した。

『世界の中心で、愛をさけぶ』で一躍人気俳優となった山田孝之と綾瀬はるかが、今度はあまりにも過酷な運命を背負った男女を演じたことでも大きな話題を集めた作品だ。現在は放送当時の内容をそのままノーカットで配信しており、20年前の衝撃作をあらためて体感できる。SNSでは、「ついにアマプラ解禁した」「当時、地上波だったのすごいと思えるほどの描写」と再び話題になっている。

重苦しい世界観…でも引き込まれていく

物語は、質店経営者が廃ビルで殺害される事件から幕を開ける。その事件によって人生を大きく狂わされた少年・亮司(泉澤祐希)と少女・雪穂(福田麻由子)。罪を犯した2人が秘密を抱えて、それぞれ別の街で暮らすことになる。

その後、成長した亮司(山田孝之)と雪穂(綾瀬はるか)は、再会を果たし、決して切れることのない絆で結ばれていく。2人は表向きには接点のない人生を送り続ける一方、その背後では数々の事件や悲劇が静かに積み重なっていく。恋愛ドラマとも犯罪サスペンスとも言い切れない独特の構成は、回を重ねるごとに張り巡らされた伏線がつながり、視聴者を重苦しい世界へと引き込んでいく。

放送から20年が経過した今、改めて見返すと、その内容の過激さには驚かされる。児童虐待や性的搾取、売春など、人間社会の闇をえぐるテーマを真正面から描き、登場人物たちは次々と倫理や常識の境界を越えていく。現代の地上波では放送が難しいと思われる場面も多く、決して万人向けの作品ではない。しかし、そうした容赦のない描写があるからこそ、亮司と雪穂が抱える絶望や孤独がより深く伝わってくる。今回の配信では放送当時と同じ内容がノーカットで楽しめるため、作品本来の緊張感や息苦しさを損なうことなく味わえるのも大きな魅力である。

東野圭吾ファンから巻き起こった賛否

ドラマ版が放送当時に賛否を呼んだ理由の1つが、原作では意図的にぼかされていた主人公2人の心理描写へ踏み込んだことだった。小説では読者の想像に委ねられていた亮司と雪穂の感情や行動原理を、ドラマでは映像やセリフ、演出を通して丁寧に補完。なぜ2人がそこまでして互いを守り続けたのか、その心の動きを描いたことで感情移入しやすくなった一方、原作が持っていた“謎”や余白が薄れたという意見も少なくなかった。それでも映像作品として見れば、2人の悲劇性や切なさはより鮮明になっており、ドラマならではの解釈として高く評価する声も多い。

山田孝之と綾瀬はるかの演技も、本作を語るうえでは欠かせない。『世界の中心で、愛をさけぶ』では純粋な恋人同士として多くの視聴者を魅了した2人が、本作では愛情すら言葉にできない関係を静かに演じ切った。笑顔の裏に感情を押し殺す綾瀬はるかと、すべてを背負い込みながら孤独を抱える山田孝之。その抑えた芝居は派手さこそないものの、回を重ねるほど胸に迫るものがある。若き日の2人だからこそ生み出せた危うさと透明感は、20年が過ぎた今なお色あせていない。

近年はコンプライアンスや放送基準の変化によって、このような作品が地上波のゴールデン帯で制作・放送される機会は少なくなった。それだけに、『白夜行』は当時だからこそ実現できた挑戦的な伝説のドラマとしての価値も持っている。救いのない物語でありながら最後まで目を離せず、人間の善悪や愛の形について考えさせられる傑作だ。放送から20年を経た今だからこそ、改めて見返す価値のある1本といえるだろう。


出典:ドラマ『白夜行』TBS公式サイト
出典:『Prime Video』Amazon

ライター:朝倉 結(あさくら ゆい)
ヨガ講師として活動をしつつ、編集やライティングもしています。お気に入りの映画やドラマ、音楽は、繰り返し視聴して、魅力を深掘りするのが好きです。

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