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坐骨神経痛からBMW・GSへ奇跡の復帰!店主が放った「カブ主あるある」の罠とは?

  • 2026.6.27

道に迷っても転んでも、バイクが一緒なら幸せはいつもこの手の中にある。ありふれた日常から一生モノの大冒険まで、自称万年へなちょこライダー・コバユリが愛と感謝を込めて綴るバイクライフエッセイ。

「 日常の足にカブ」はキケンな罠?

年明けの凛とした風の中を、空冷水平対向エンジンがブルブルと震えて走り出す。アクセルを開ける右手が、久しぶりに感じる太いトルクに歓喜する。その手をさらにひねると、左右のシリンダーがお互いの振動を打ち消すように調和して、車体がふわりと軽くなり、スピードに乗った私は東京の南端(町田)から東端(品川)へ、二時間弱の道のりを無事に走り切ったのだった……!イエスッ! 昨春から「梨状筋症候群による坐骨神経痛」なるものを発症してツーリングお預けの刑に処されているへなちょこですが、去る一月五日、乗れずにいた愛車一号のBMW GSにひとまず復帰しました!

いやー長かった。うつ伏せ寝以外に辛くない体勢がないという拷問のような毎日を生き抜いてやったぜ。超絶苦手な鍼治療のための週三回の通院と、毎日朝晩一時間のストレッチをもってしても、トンネルの出口が一向に見えてこず、メンタル図太い系の私もさすがに心を病みそうだったのだが、ある日ふと、無の境地に達したようにすべてを受け入れられたの、あれ何だったんだ? とにかく、その日を境に心だけは健やか路線を取り戻して生き延びることができた。コバユリは腐ってもメンタル極太女だったのです(照)。

体が心に少しずつ着いてきてくれるようになり、痛みが和らいでいることに気がついたのが十一月の終わり頃。クロスカブでの片道十分の通院もだいぶ楽になった。すると、大きくて神経痛に障るので乗れないでいたGSのことを、自然と考えられるようになった。一月に迫った車検、品川のバイクショップまで夫に乗っていってもらおうと思っていたけど、ひょっとして自走できるかも?

さらに症状が軽くなり、そのひょっとしてがついに叶った当日は、寒さが心配だったけれど急にその日だけ暖かく、オイル漏れが気になっていたGSも好調で、念のためにと起動させたナビもなぜなのか、いつもの立ちゴケ要注意ポイント(急坂かつキャンバーで一時停止のT字路)を迂回するルートを示してくれた。なんだか走っているというより、何かに運んでもらっているような不思議な気分だった。神経痛が出ることなく無事にバイクショップに辿り着くと、心配してくれている人たちや、治療のための情報をくれた人たちのことが思い出されて泣けた。不肖コバユリ、皆様のおかげでながーいトンネルを抜け出しました!

さて、久しぶりに訪れたバイクショップにはいつものように店主と常連さんの顔が並び、繰り広げられるバイク談義に復帰の喜びを噛み締めた。それにしても、久々に取り回したGSがものすごく重く感じられて、療養中に筋力が落ちたことを痛感しちゃったな、と話すと、店主がニヤリ顔で言った。「それ、〝カブ主あるある〟だよ。うちのお客さん、カブをセカンドバイクにしているビーエム乗りが多いでしょ。軽くて気楽なカブばかり乗るようになっちゃって、久しぶりに動かしたビーエムで立ちゴケするってパタンね。コバユリちゃんも気をつけてよ」

ドキッ! 通院生活に希望を与えてくれたクロスカブに、暖かくなったらもっと乗ってあげたいなと思っていたんだけど。この歳になったらカブに夢中になるのはキケン!?

チャレンジし続けたい気持ちと、肩の力を抜きたい気持ちが押しくらまんじゅう。ただ、復帰戦を終えて確信したのは、自分には少し大きいかなと思うくらいのバイクを毎日動かすことが、何にも勝る筋トレになるのだろうということ。

つまり、末永くバイクを楽しむためには、どんどんバイクに乗る! あら、答えは意外にもシンプルだったのね。私と同じくドキッとしたセカンドバイクカブ主の皆様、くれぐれもお気をつけあそばせ。

9回目の車検完了!19年目を走り出しました

品川は大井町にあるOHVのBMWモーターサイクルを中心としたバイク専門店「ボクサーハウス」にて9回目の車検を終えました。18年前の納車日は雪がちらつく寒さだったけど、この日は暖かくて助かった! 18年経っても変わらず好調のわが相棒に笑われないように、私も体をしっかりメンテナンスしてそのうちきっと巻き返す決意。さて、記念すべき10回目の車検まで、どんなドラマが待っているかな!

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