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管理会社「一度見てもらえますか」5階でベランダ鉢植え→4階住民が悲鳴…40代Aさんが青ざめたワケ

  • 2026.8.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。短時間に激しく降るゲリラ豪雨が、毎年のように各地で起きています。

マンションの上層階は浸水と無縁に思えますが、雨の通り道がふさがれば話は別です。今回は、雨水の行き場がなくなったベランダから、階下の天井を濡らしてしまった事例を紹介します。

1時間の豪雨でサッシの下まで迫った水位

Aさん(40代・会社員)は、築15年・総戸数60戸のマンションの5階に住んでいます。ベランダで鉢植えをいくつか育て、すのこを敷いて休日の水やりを楽しんできました。

7月のある夜、ゲリラ豪雨がおよそ1時間続きました。ふとベランダを見ると床が水浸しで、水位はサッシの下枠まで迫っています。排水口が落ち葉と流れ出た土でふさがれ、雨水の行き場がなくなっていました。

Aさんは雨の中で詰まりを手でかき出し、水はどうにか引きました。

数日後、管理会社経由で届いた階下からの連絡

安心したのも束の間、数日後に4階の居住者から管理会社を経由して連絡が入ります。

「天井のクロスに染みが広がってきているんです。一度見てもらえますか」

受話器越しの訴えに、Aさんはあの夜のベランダを思い浮かべました。ベランダは共用部分ですが、特定の住戸だけが使う専用使用権のある場所で、日常の清掃は使用する居住者の役割とするのが標準管理規約の考え方です。

詰まりの原因が自分の鉢の土と落ち葉である以上、階下の補修費用は、Aさんが賠償することになります。自分の火災保険を確かめると個人賠償責任の特約は付いておらず、Aさんは青ざめました。

救いは管理会社からの案内でした。管理組合が加入しているマンション総合保険に、居住者の賠償事故を対象にする個人賠償責任保険の包括特約が付いていたのです。

4階の内装補修にかかった15万円は、そこから支払われました。こうした特約を付けている管理組合は多く、階下への水漏れは損害保険の相談窓口の解説でも、個人賠償責任保険の対象の典型例とされています。

以後Aさんは、大雨の予報が出るたびに排水口を掃除し、鉢も排水口から離して置くようにしました。管理会社も全戸に向けて、排水口清掃の注意喚起を掲示しています。

予報が出たら排水口の掃除、起きたらまず管理会社へ

ベランダの排水口の掃除は、使う人の役割になっているのが一般的です。台風やゲリラ豪雨の予報が出たら、落ち葉と土を取り除いておきましょう。それでも階下への水漏れを起こしてしまったら、まず管理会社に連絡してみてください。

管理組合の保険に個人賠償の特約が付いていれば、そこから対応できることが多いためです。組合の保険の内容や補償の限度は、管理会社に問い合わせると調べたうえで答えてもらえます。

特約が付いていなければ、自分の火災保険や自動車保険の個人賠償責任特約での備えを検討してみてください。

参考:損害保険Q&A すまいの保険 問52(日本損害保険協会)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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