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「下段の空きを待っていますが…」駅近マンションの30代夫婦、子乗せ自転車の置き場に直面した誤算

  • 2026.7.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。現代の子育て世帯にとって、電動アシスト機能付きの子乗せ自転車は生活に欠かせない移動手段です。

特に保育園への送迎において、子どもを乗せてスムーズに走れる自転車は忙しい共働き世帯の強い味方です。しかしマンション生活においては、その大きな車体を置く場所がないという問題に直面することがあります。

今回は、駅近マンションに住む30代夫婦が、子乗せ自転車の置き場不足を管理組合への働きかけで解決した実例を紹介します。

敷地内の空き待ちをあきらめ近隣の月極駐輪場を利用

駅近の分譲マンションに住む30代共働きのAさん夫婦には、保育園に通う子どもがいます。送迎には、前後にチャイルドシートを装着した電動アシスト子乗せ自転車を使っていました。

しかし、購入したマンションの駐輪場に自転車を置こうとした際、大きな壁に突き当たります。駐輪場は上下2段式のラックが中心であり、重い子乗せ自転車は上段に載せられず、下段でなければ出し入れができません。

出し入れしやすい下段や平置きスペースは早くから埋まっており、空いているのは軽い自転車向けの上段ばかりでした。下段の空きを待つ居住者は多く、管理会社に聞いても順番を待つしかない状態です。

送迎は毎日のことで待ったなしのため、Aさんは敷地内での確保をあきらめざるを得ませんでした。やむなく自宅から徒歩圏内にある近隣の月極駐輪場を月数千円で契約し、毎日そこまで取りに行く日々を過ごすことになりました。

一人ではなく管理組合へ相談して平置き増設を提案

「下段の空きを待っていますが、いつ案内してもらえるでしょうか」

Aさんの問い合わせに、管理会社は空き待ちのためすぐの案内は難しいと答えるだけでした。しかし、周囲の親たちに聞くと、同じように電動自転車の置き場不足に悩む世帯がいくつもあると分かります。

居住者が一人で訴えても、管理会社は個別の要望を勝手に通せません。そこでAさんは、マンション全体の設備不足の問題として、管理組合へ相談を持ち込みました。

協議を重ねて総会の議題とし、駐輪場脇の通路の余地や、来客用スペースの端など、避難経路に支障のない空きスペースに、白線を引いて平置き区画を増設する案が可決されます。新しいラックを設置するより費用が軽く、白線を引く程度の工事で済むため、反対意見も出ずに承認されました。

こうしてAさんは、ようやく敷地内に置けるようになります。

入居前に確認したい駐輪場の実態と対策

今回の増設でAさんの悩みは解決したものの、根本的な原因が解消したわけではありません。電動の子乗せ自転車に乗り換える世帯はこれからも増え、増設した区画もやがて満車になる可能性があります。

新しく入居してくる世帯は、いずれまた同じ問題に直面するでしょう。これから住まいを選ぶときは、駐輪台数だけでなく、重い電動子乗せ自転車を置ける下段や平置きが空いているかまで確認することをおすすめします。

「空き待ちの人数がどれくらいか」まで、入居前に管理会社へ確かめておくとよいでしょう。もしすでに入居していて駐輪場が確保できていない場合は、一人で抱え込まずに管理組合へ相談してみてください。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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