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「えっ…なんで知らない車が」新築マンションに入居した40代夫婦→1週間後、契約者から届いた"想定外の補償請求"

  • 2026.7.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

心機一転、新しい住まいへ入居すると、引越し・住所変更・家具の搬入など、やることが一気に押し寄せます。そんな慌ただしい中で、指定された駐車場の場所を“思い込み”だけで間違えそうになった経験がある方もいるのではないでしょうか。

マンションなどの共同住宅では、駐車場の区画番号を取り違えただけでも近隣トラブルや補償問題へ発展することがあります。

今日は、新築マンションへの入居直後、駐車場の区画を勘違いしたまま他人の契約区画へ駐車し続けてしまい、最終的に思わぬ金銭的負担を余儀なくされた40代夫婦のお話をご紹介します。

「ここがうちの駐車場」思い込みによる区画間違い

これは、数年前にマンション購入のお手伝いにかかわったときの出来事です。40代のAさんご夫婦は、新築マンションの購入を機に、念願だった新車も購入しました。

引き渡し当日は朝から大忙しで、一日中慌ただしく動き回っていました。

  • 引越し業者への対応
  • 家具の搬入
  • 各種手続き
  • 電気やガスの立ち会い

小さな荷物は自家用車で搬入。その際、駐車場を利用しましたが、契約書や駐車場配置図を十分に確認しないまま「この区画で合っているだろう」と夫婦で思い込み、そのまま毎日駐車していたそうです。

しかし実は、その場所は隣の契約者の区画でした。普通であれば、すぐに間違いに気付きそうなものですが、今回は偶然が重なりました。

本来の契約者は長期出張中で、その区画を利用する予定がなかったのです。そのため約1週間もの間、誰からも指摘されることなく、Aさんご夫婦は毎日その区画へ車を停め続けていました。

出張から戻った契約者から管理会社へ連絡が

約1週間後。

出張から戻った契約者は、自分の駐車場へ向かって驚きます。

「えっ…なんで知らない車が停まっているんだ?」

その日は急ぎの予定があったため、近隣のコインパーキングへ数時間駐車したあと、管理会社へ連絡しました。管理会社が駐車場契約を確認すると、停まっていた車は隣の区画を契約しているAさんご夫婦の車だったことが判明します。

管理会社から連絡を受けたAさんは、青ざめたそうです。

「えっ、ここじゃなかったんですか…?」

駐車場配置図を見直すと、自分たちの区画は隣でした。区画番号を見間違えたまま、1週間利用し続けていたのです。

駐車料金や交通費を巡り補償対応へ

Aさんご夫婦はすぐに相手へ謝罪しましたが、心の中ではこう思っていたと後日語っていました。

「間違って停めたのは確かに悪い。でも契約者さんも出張で駐車場を使っていなかったし、すぐに許してくれるだろう」

しかし、それで終わりにはなりませんでした。相手方は、本来利用できるはずだった駐車場を1日利用できなかったため、コインパーキング代や移動に要した交通費などの補償を求めました。補償額の大小以上に、約1週間もの間、自分の契約区画へ知らない車が停められていたことに対する怒りは大きかったのです。

管理会社も交えて話し合いを行った結果、Aさんご夫婦は補償対応を行うことになりました。補償額は決して高額ではありませんでしたが、それ以上に精神的なショックの方が大きかったそうです。

「新築で気持ちよく暮らし始めるはずだったのに、最初から近隣に迷惑を掛けてしまった…」「あのとき、落ち着いて駐車場所を確認していれば防げた話でした…」

ご夫婦はそう振り返っていました。

マンションでは駐車場区画も契約内容の一つ

マンションなどの共同住宅では、区画番号や配置図がきちんと示されており、多くの方が問題なく利用しています。

一方で、入居直後は引越しや各種手続きで慌ただしく「ここが自分の駐車スペースだ」という思い込みが、そのまま続いてしまうことがあります。

駐車場を利用する前には、次のような点を確認しておきたいところです。

  • 契約書と駐車場配置図で区画番号を確認する
  • 現地の区画表示と契約番号が一致しているか確認する
  • 分からない場合は管理会社へ確認する
  • 家族とも契約区画を共有しておく

マンションの駐車場は共用部分にありますが、それぞれ契約で定められた専用の利用区画です。

引越し直後は何かと慌ただしくなりますが、ほんの数分の確認が、近隣トラブルや補償問題を防ぐことにつながります。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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