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「まるで蒸し風呂じゃん」高級車オーナーが泣いた100万円の手痛い出費…“想定外のサウナ状態”、なぜ?

  • 2026.7.10
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

車好きの方にとって、愛車を雨風や紫外線から守れるビルトインガレージは、注文住宅で一度は憧れる設備かもしれません。特に高級車を所有している方であれば、防犯面も含めて「家を建てるならガレージ付きにしたい」と考えることもあるでしょう。

しかし、見た目や利便性だけで計画すると、住み始めてから思わぬ落とし穴に直面するケースがあります。

今日は、高級車を守るために夢だったビルトインガレージを設けたものの、夏には“人を守れない”過酷な空間となってしまった30代ご夫婦のお話をご紹介します。

夢だったビルトインガレージ

これは、私の知り合いが数年前に経験したお話です。パパ友のAさんは、数千万円する高級SUVを所有していました。

「せっかく買った高級車だから、雨や紫外線をできるだけ避けたくてさ…」

そんな思いから、注文住宅である新居には、以前から憧れていたビルトインガレージを設けることにしました。シャッター付きで防犯性も高く、雨の日でも濡れずに車へ乗り込めます。

まさに理想の住まいでした。

一方で、建築費は当初の予算を超え始めていました。するとAさんは、次のような判断をします。

「ガレージで人が生活するわけじゃないし、断熱材や換気設備はなくても問題ないでしょ」
「車を停めるだけだから大丈夫よ」

奥様とも意見が一致し、ガレージ部分の断熱材や換気設備は設置しないことにしました。しかしその判断が、後になって大きな後悔につながります。

真夏のガレージはまるで“サウナ”のような暑さ

新居での生活は快適でした。ところが、最初の夏を迎えた頃から異変が起きます。シャッターを開けた瞬間、熱気が一気に押し寄せてきたのです。

「うわ、暑い…」

ガレージ内は、まるでサウナのような状態でした。車内へ乗り込むと、さらに驚きます。車内には熱気がこもり、乗り込んだ瞬間から汗が噴き出します。蒸し暑さで息苦しさを感じるほどでした。エアコンを最大風量で動かしても、車内が快適になるまでには時間がかかります。

毎回出掛けるたびに暑さとの戦いです。

「まるで蒸し風呂じゃん…」

Aさんは次第に、外出すること自体が億劫になっていったそうです。

洗車も整備もできず追加工事で約100万円の出費に

困ったのは、乗車時だけではありません。休日には、ガレージ内で洗車や簡単なメンテナンスを楽しむ予定でした。しかし、実際には長時間立っているだけで汗が噴き出します。工具を握るだけでも体力を消耗し、途中で何度も休憩が必要でした。

「少し気分が悪い…」

日によっては、熱中症のような症状を感じることもあったそうです。心配になったAさんは、専門業者へ相談しました。すると、次のような説明を受けます。

「ビルトインガレージは、断熱や換気計画が不十分だと、夏場は非常に高温になりやすい構造です。断熱や換気の改善を検討したほうがいいですね」

結局、ガレージの天井や壁への断熱材の追加施工や、換気扇の設置などを後から行うことになりました。

工事費用は総額で約100万円。

「最初から施工しておけば…もっと安く済んだのに」

Aさんは、そうつぶやきながら肩を落としていたそうです。建築時に数十万円を節約した結果、後からさらに大きな費用が必要になってしまったのです。

ビルトインガレージを「車を置く場所」とだけ考えない

実際に、断熱や換気計画まで十分に考えられたビルトインガレージでは、一年を通して快適に車を保管しているご家庭も数多くあります。

一方で、ビルトインガレージは構造上、熱がこもりやすくなる場合があります。特に夏場は、断熱性能や換気設備、風の通り道などによって快適性が大きく変わることも少なくありません。

新築時は建築費だけで判断するのではなく、断熱材や換気設備、通風計画まで含めて検討することが大切です。

また、ガレージの使い方によっては、風が通りやすい開放的なタイプを選ぶという選択肢もあります。シャッター付き・シャッターなしにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、愛車の保管方法や住まい方に合わせて選ぶことも一つのポイントです。

ビルトインガレージは愛車を守るための設備であると同時に、洗車やメンテナンスなど、人が快適に利用できる空間としての使い方を想定しておくことも重要です。だからこそ、建築費だけでなく、断熱や換気、使い勝手まで見据えて計画することが、住み始めてから後悔しない家づくりにつながるでしょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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