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会議で出した私の意見だけ、議事録から消えていた。記録していたのは恋人の彼だった

  • 2026.6.25
ハウコレ

会議を終えて、共有された議事録をいつものように開きました。発言の流れを目で追っていると、おかしなことに気づきます。さっき確かに口にしたはずの私の意見が、どこにも残っていないのです。

手応えのあった、ひとつの提案

その日の会議で、私は思いきって意見を口にしました。新しい進行計画について、現場の声を知っている立場から、気になる点があったのです。

「このスケジュールだと、現場が回らなくなります」

そう伝えると、数人がうなずいてくれました。彼とは同じ部署で働く恋人同士ですが、社内では距離を保っているつもりでした。それでも、まっすぐ前を向いて発言できた自分を、少し誇らしく感じていたのです。会議の記録は、その彼が担当していました。

私の言葉だけが、残っていない

ところが、共有された議事録に、私の発言はありません。ほかの人の意見は、名前つきできちんと残っています。私のところだけが、ぽっかりと抜け落ちていたのです。

一度きりなら、書き忘れかと思えました。けれど次の会議でも、その次でも、私の発言だけが記録から消えています。その記録係はいつも彼でした。

社内で私と関わっていることを、知られたくないのだろうか。それとも、私の意見など残す価値がないと思っているのだろうか。考えるほど、気持ちが沈んでいきました。好きな人に、自分の言葉をなかったことにされる。その事実が、じわりとこたえました。

問い詰めて返ってきた一言

我慢できなくなって、二人になれる場所で彼に尋ねました。

「どうして私の発言だけ、消したの?」

彼はしばらく口ごもったあと、目を伏せてこう言いました。

「君の名前で残すと、面倒なことになると思ったんだ」

それだけでした。何が面倒なのか、誰にとって面倒なのか、彼は最後まで言いませんでした。守られているのか、遠ざけられているのか、私には分かりません。はぐらかされた気がして、その場ではうなずくことしかできませんでした。

そして...

あの一言の意味を、私はまだ完全には飲み込めていません。ただ、彼が何かから私を遠ざけようとしていたことだけは、なんとなく伝わってきました。たとえそれが優しさだったとしても、私の言葉を勝手に消す権利は、彼にはなかったはずです。

今度こそ、ちゃんと話してほしい。私の意見は、私の名前で残してほしい。そう伝えるつもりです。消されたのは、ただの議事録の一行かもしれません。それでも、自分の言葉を自分で守りたいと思えたことは、私にとって小さな前進でした。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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