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「今回は来るのやめて」父が再婚した新しい母→亡くなりそうな父に会わせない姿に絶句

  • 2026.6.24
「今回は来るのやめて」父が再婚した新しい母→亡くなりそうな父に会わせない姿に絶句

断られる父との時間

実の母を病で亡くしたのは、小学校を卒業する少し前だった。

父が再婚相手を紹介してくれたのは私が高校生のころで、入籍したのは私が二十歳になった年。

継母は、自分さえ良ければそれでいい、という人だった。

父が八十歳を過ぎ、心臓を悪くして歩くのもやっとになった。

会える時間は、もう数えるほどしかない。だから父に電話をして、訪ねていいかと尋ねた。

「ああ、おいで。待ってるよ」

父はそう言ってくれた。ところが数日後、継母から連絡が入る。

「今回は来るのやめて」

父に確認した様子はなかった。継母が、勝手に断っているのだ。

「次に会えるのは、棺の中のお父さんかもしれない。顔を見ておきたいんです」

そう伝えても、返ってきたのは拍子抜けするほど軽い声だった。

「あー、そうなのー、特に話すネタもないのよね」

年に一度でいい、という言葉

動じない継母に、私はこらえきれず抗議した。

実の娘が、弱った父に会いたいと言っているだけなのにと。

すると継母は、当然のことのように言い放った。

「お父さんとは、年1回くらい会えばいいでしょ」

その一言が、残り少ない父との時間に継母が引いた線だった。耳を疑った。

その一方で、継母は自分の実の息子とは月に一度会っているという。

以前もその話を、心底うれしそうに電話で聞かせてきた。その時間のことを、彼女はうっとりとした顔でこう呼ぶ。

「私の、宝物の時間なの」

自分の息子との時間は宝物で、私と父の時間は年に一度で足りる。同じ親子なのに、どうしてこんなに違うのか。

「お父さんだって、娘に会いたいはずです」

言い返したい言葉は山ほどあった。けれど喉の奥が固く詰まって、声にならない。

渡せないままの仏壇

父が建てた家に、実の母の仏壇を置く場所はなかった。

母を見送ったあと、その仏壇はずっと私が手元で守っている。

父はいまも、あの家にいる。

会いに行くたびに、私はインターホンの前で身構える。今日はまた断られるだろうかと。

父の声を、あと何回聞けるのだろう。

母の仏壇に手を合わせるたび、そんなことばかり考えてしまう。

「お母さん、お父さんに会わせてくれるかな」

誰もいない部屋で、つい問いかけてしまう。

答えは返ってこない。納得のいかない思いを抱えたまま、私はまた次の電話をかける勇気を、必死にかき集めている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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