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「ねえ、ちょっと相談があるの」と子供の進路を相談した叔母。だが、私の仕事を見下した発言に父が黙っていなかった

  • 2026.6.24

兄の披露宴で席まで来た叔母

私は小さい頃から動物が好きで、動物看護師として働いています。

言葉を話せない患者の動物と、飼い主と、獣医師の橋渡しをする仕事に、毎日やりがいを感じています。

その日は兄の結婚式でした。

親戚が集まる華やかな披露宴の合間、普段はあまり集まりに顔を出さない叔母が、わざわざ私の席までやってきました。

「ねえ、ちょっと相談があるの」

教育熱心なことで知られる叔母です。

聞けば、自分の子どもの進路で迷っているのだと言います。

医者になるか、獣医になるか。

私が動物病院に勤めているから、参考に聞きに来たのでしょう。

「人間のお医者さんは命を預かるから大変よねえ」

そこまでは、ただの相談でした。問題はその次のひと言です。

獣医を見下したひと言

叔母はグラスを傾けながら、こう続けたのです。

「獣医なら相手は動物だから楽でしょ」

テーブルの空気が、すっと冷えた気がしました。獣医師だって飼い主との難しいやり取りや、暴れる動物の扱いや、目に見えない苦労を山ほど抱えています。

それを「楽」のひと言で片づけられて、私は胸の奥がかっと熱くなりました。

「あの、獣医さんも本当に大変で……」

そう言いかけたものの、相手は親戚の叔母です。お祝いの席で角を立てるわけにもいかず、私は言葉を飲み込んでうつむくしかありませんでした。

検査を嫌がって暴れる猫を押さえる難しさも、愛犬を看取る飼い主さんに寄り添う重さも、何ひとつ伝わっていない。そう思うと、悔しさで膝の上の手が震えました。

その様子を、隣の席で静かに聞いていた人がいました。私の父です。

父のひと言で立場が逆転

父はグラスを置くと、穏やかに、けれどはっきりと言いました。

「医者も獣医も大変だ」

「どっちが楽なんてことはないよ」

叔母の口元が、ぴたりと止まりました。

「それに、進路は本人に決めさせればいい。横から楽そうな方を勧めるのは、子どものためにならないよ」

叔母の顔から笑みが消え、何か言いかけて、結局その言葉を飲み込みました。周りの親戚も小さくうなずいていて、叔母はばつが悪そうに目を伏せます。

「……そうね、本人次第よね」

それだけ言うと、叔母はそそくさと自分の席へ戻っていきました。

「ありがとう、お父さん」

父は「いいんだよ」と笑っただけでした。それ以来、叔母とはすっかり疎遠になりましたが、あの席で父が代わりに言ってくれた言葉を思い出すと、今でも背筋が伸びます。

誰かの仕事を軽く見るような人とは、無理に付き合わなくていいのだと思えた出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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