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「子どもはまだ?」「収入もっと欲しいよね」と帰省のたび詮索する母。夫が返した一言で食卓が静まった

  • 2026.6.24

食卓で始まった詮索

結婚して数年、妻と一緒に妻の実家へ帰省したときのことです。久しぶりの食卓は和やかに始まりました。

箸が進んだ頃、向かいに座った義母が笑いながら切り出しました。

「子どもはまだ?」

その場は軽く受け流しました。けれど義母は引きませんでした。

「周りの親戚も、もう孫がいるのにね」

同じ問いが、形を変えて何度も繰り返されます。妻が小さく目を伏せたのが、横目に見えました。

(子どものことは、二人で決めていきたいんです)

翌日の昼食でも、義母の関心は私たちの暮らしぶりに向きました。今度は私の仕事の話でした。

穏やかに返した一言

「お仕事、安定してるの?」

含みのある問いに、私は箸を置いて答えました。

「ええ、おかげさまで」と答えると、義母はなおも笑顔のまま重ねてきました。

「収入もっと欲しいよね」

その方が安心でしょう、と義母は続けます。

妻の表情がこわばりました。隣の義父も、湯のみを持つ手を止めて気まずそうにしています。

ここで黙れば、この食卓の空気は何年も続く。来るたびに同じ問いを浴びせられる。私はゆっくり顔を上げて、穏やかに言いました。

「お義母さんが娘さんを大事に思う気持ちは、よく伝わります。だから僕たちのことは、僕たちに任せてもらえませんか」

声を荒げたわけではありません。けれど義母の笑顔は、途中で止まりました。

返す言葉を探すように口を開きかけ、ふっと視線が泳ぎます。けれど、何も出てきません。

気まずさを埋めようとしたのか、義母は「……まあ、それもそうね」とつぶやき、小さく目を伏せました。

隣で義父が深くうなずき、「そうだ、夫婦のことは二人に任せればいい」と続けます。

義母は反論できず、こくりとうなずくだけでした。場が静まり、やがて義母は話題を料理の味へと変えました。あれほど止まらなかった詮索は、その日からぴたりと止んだのです。

帰り際、義母は私と目を合わせず、玄関先で「また来てね」とだけ小さく言いました。少しばつが悪そうな声でした。

「はい。落ち着いたら、また寄らせてもらいます」

角を立てずに、はっきりと線を引く。それだけで、こんなに息がしやすくなるとは思いませんでした。妻も、帰りの車で「ありがとう」と笑ってくれました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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