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義母「なんでお弁当持ってきたの?」運動会のオードブルの前で恥をかいた私→姪の一言で犯人が露呈した瞬間

  • 2026.6.24

朝四時起きの弁当

姪の運動会の日。前の晩、夫がこう言った。

「昼は各自で好きなもの用意するらしいよ」

それならと、私は朝四時に起きて弁当を作った。夫と娘の分に、少し多めに。義実家のみんなにもつまんでもらえたらと、おかずを彩りよく詰めた。重箱の蓋を閉じたときには、ちょっとした達成感もあった。

ところが会場のシートに着くと、目を疑った。中央に、立派なオードブルがずらりと並んでいたのだ。

「あら」と義母が私の手元を見た。重箱に気づいた瞬間、その眉がきゅっと寄った。

「なんでお弁当持ってきたの?」

親戚たちの視線が、いっせいに私の手元に集まる。背中に冷たいものが走った。

「俺も知らない」

「オードブル用意してるって、言ったじゃない」

義母の声が、シート全体に響いた。聞いていない。私は一言も聞いていない。とっさに隣の夫を見た。助け舟を、と思ったのに。

「いや、俺も知らないけど」

夫は他人事のように言って、さっさとオードブルに箸を伸ばした。豪勢な料理を頬張りながら、「うまい」とのんきにつぶやく。私の重箱には、見向きもしない。

「ねえ、弁当も食べれば?」

その一言が、いちばん刺さった。手作りの重箱は開けられないまま、シートの隅に置かれている。顔から火が出そうだった。私はただ、うつむくしかなかった。

そのときだった。隣にいた姪が、不思議そうに口を開いた。

「あれ?おじちゃん、今日はおばあちゃんが持ってくるってみんなに言ってたよ」

露呈した犯人

場の空気が、すっと止まった。姪は悪気なく続ける。

「おじちゃん、その連絡、おばさんに伝えたの?」

夫の箸が、ぴたりと止まった。義母が、ゆっくりと息子を振り返る。

「……あんた、もしかして伝え忘れたの?」

夫の顔から、みるみる血の気が引いていった。何か言いかけて、けれど言葉が出てこない。気まずそうに目を泳がせ、最後は黙って下を向いた。私を責めた義母も、ばつが悪そうに咳払いをする。

「ごめんね、てっきりあなたが知ってると思って」

義母は私にそう言うと、重箱をのぞき込んだ。

「あら、おいしそう。せっかくだもの、みんなでいただきましょうよ」

親戚たちが重箱に手を伸ばし、口々に「上手ね」と言ってくれる。さっきまで肩身の狭かった料理が、ちゃんと囲まれていた。夫はひとり、小さくなって箸を置いていた。

その夜。一口も箸をつけられなかった弁当を、娘がうれしそうに食べてくれた。

「ママのお弁当、いちばんおいしいよ」

娘の優しさに、張りつめていたものがほどけた。私は笑いながら、少しだけ泣いた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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