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次の開花に差が出る!【鉢植えのヤマアジサイ】の植えかえのタイミングは?手順を詳しく解説

  • 2026.6.21

次の開花に差が出る!【鉢植えのヤマアジサイ】の植えかえのタイミングは?手順を詳しく解説

もともとは山に自生しているヤマアジサイ。平地での栽培は難しそう、そう思われる方も多いかもしれません。鎌倉アジサイ同好会の前川英吉さんに、はじめてでもできるヤマアジサイの鉢栽培について教えていただきました。今回は「ヤマアジサイの翌春の作業」です。

ヤマアジサイの翌春の作業

晩秋に落葉し、冬は休眠状態になるアジサイ類は、新芽が出る前の春先が植えかえの適期です。この作業は1月下旬からできますが、芽が動きだす前の3月下旬ごろまでにはすませましょう。

数年、植えかえをしていなかったヤマアジサイ‘花吹雪’。新しい土に植えかえてリフレッシュさせる。

植えかえ

2年に一度くらいのペースで行います。植えていた鉢よりも0.5~1号上げるか、大きくしたくなければ同じサイズのままにします。鉢から株を出して根や枝を整理し、新しい土に植えかえることで、その年や翌年の開花に差が出ます。

①材料を用意する

ラベル

今回は数年植えかえをしていなかったヤマアジサイを植えかえます。苗のサイズに合わせて鉢などをひとそろい準備しておきましょう。

通気性を重視して、側面に穴があいているスリット鉢がおすすめ。サイズや形などのバリエーションがあるなかから、今回は5号のロングタイプのスリット鉢を使う。

鹿沼土中粒、赤玉土中粒、腐葉土、草花用培養土を用意し、これらをブレンドした土を使用する。

そのほか

緩効性肥料(大粒)、バケツ、小さな熊手、土入れ、割り箸など

②土を作る

市販のアジサイ専用土も手軽ですが、手に入れやすい土をブレンドして使います。ヤマアジサイには鹿沼土主体で配合をします。

鹿沼土5:赤玉土3:腐葉土1:培養土1がベースだが、割合は好み。花色が青系の場合はピートモス、赤系の場合は苦土石灰やバーミキュライトを加えてもよい。

バケツなどにそれぞれの土を入れ、よく手で混ぜておく。

鉢底穴のある鉢を使う場合

今回はスリット鉢を使用したので使いませんが、定番の鉢を使うときはこれらの資材もそろえておきます。

鉢底石

ネットに入れてから使うと取り出しやすい。

鉢底網

銅製のものを使うとナメクジを忌避しやすい。

③鉢から株を出す

今回の株は数年植えかえをしていなかったため、根がパンパンに張っている様子。まずは鉢から根鉢を取り出します。

簡単に抜けそうもない場合は、鉢の側面をこぶしでたたいて、根鉢を浮かすようにする。

側面を一周たたくと、根鉢が鉢から離れて苗を取り出せる。

カチカチに固まった根鉢。底まで根が回っているので、これをほぐしていく。

④根をほぐし、不要な枝を切る

大胆に根をほぐしたり切ったりしても大丈夫なのは、春先の芽がほとんど動いていない時期だけです。このタイミングでしっかり作業します。

土の表面のコケ、土から浮き上がってしまっている根の周りの土を、熊手を使って落とす。

根鉢の側面から底まで、根鉢を下に向けながら熊手で根の周りの古い土をふるい落とすようにする。

土を落としたら、ぶら下がっている根やだんご状に固まっている根は不要なのでハサミで切る。

根元から出てきたひこばえを切る。この芽を残しても花はつかず、残すと株元の風通しも悪くなるため。

枝は5本あるが、そのうちの2本は枯れ枝(または花をつけない古い枝)なので根元から切りとる。

根鉢と枝の調整完了。だいぶコンパクトになってしまったが、このあと成長し、葉が展開することを考えればちょうどよいくらい。

⑤鉢に植える

古い土をしっかり落とし、根も整理したので新しい土に植えかえます。鉢のサイズはあまり大きくせず、根の端から1cm程度あくぐらいの鉢サイズがおすすめです。

調整した苗を鉢に入れてみる。根と鉢との隙間がこれくらいあけば十分。

今回はスリット鉢を使うので鉢底網や鉢底石は入れずに、配合した土を1/4程度入れる。

根鉢を入れ、土を足す。割り箸などを土に差し込み、左右に揺らすと土が根の間に入り土が沈むので、また土を足す。ウオータースペースも確保する。

⑥水やりをする

あとはたっぷりと水やりをして植えかえは終了です。花芽のある充実した株であれば、その年に花を楽しめます。

植えかえが終わったら、水やりをする。ハス口をつけたジョウロで株や土を洗い流すようにする。

鉢の中の土にしっかりと水が浸透し、鉢底から水が流れ出るまでが目安。

ヤマアジサイは水ぎれさせないよう、気候に合わせて土の色や鉢の重さも確かめながら、適宜、水やりをする。

監修/前川英吉(鎌倉アジサイ同好会)
撮影/黒澤俊宏、柴田和宣

※この記事は『園芸ガイド』2026年夏号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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