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紙はなくなるの?「デジタル教科書」で書く力は?視力低下は?専門家が解説

  • 2026.6.19

学校で使う紙の教科書の内容を、パソコンやタブレットで使えるようにデジタル化した「デジタル教科書」。

いま、この「デジタル教科書」をめぐって、国会では関連法案が審議されています。現在は紙の教科書の理解を助ける「教材」の位置づけですが、2030年度から正式な教科書に位置づけようというのです。

デジタルの活用で、授業はどう変わるのでしょうか。

連載「じぶんごとニュース」

国語の授業に導入 子どもたちの反応は?

教育のデジタル化に熱心に取り組んでいる、札幌市西区の発寒東小学校です。
国から児童全員に配布されているノートパソコンに加え、さまざまなIT機器を取り入れています。

国語の授業では、子どもたちが漢字の書き順をアニメーションで学んでいました。

発寒東小は、無償で配られる紙の教科書に加えて、国語のデジタル教科書を保護者負担で購入しました。
紙とデジタル、両方の教科書を授業で活用しています。

Sitakke

この日は、インタビューに挑戦する子どもたちが、そのやり方を学んでいました。
ここで登場したのが「デジタル教科書」です。

インタビューの見本動画を見ながら、子どもたちは気づいたことをパソコンに打ち込んでいきます。

続いて、動画の台本を確認します。
印象に残った部分はスクリーンショットで保存。
自分の感想を打ち込んで、あっという間にまとめます。

小さいころからデジタル機器に馴染んできた、いまの子どもたちにとって操作はお手のものです。

デジタル教科書の使い心地について、子どもたちはメリットを感じているようです。

「デジタル教科書に線を引いて分かりやすくしたり、文章を引き出したりできるのがいい」

「紙だったら消したときに跡がついちゃうけど、跡がつかないから見やすい。すぐ消せるから効率的にもパソコンのほうがいい」

「文字が打ちやすいので、たくさん文字が書けていい」

どんな場面で活用できる?

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文部科学省の「GIGAスクール構想」で、パソコンやタブレットは小中学生に「1人1台」配られています。

「デジタル教科書」については、すでに「英語」のみ(小5〜中3)国費で利用できるようになっています。

「英語」は、必ずしも外国人の先生が授業に出られるわけではないため、ネイティブスピーカーの動画を活用すれば、本物の発音を聞くことができます。

また、ほかの教科でも活用例があります。

たとえば「算数」では、立体図形を展開・回転させて3Dモデルで理解しやすくなるほか、「理科」は、実験の手順を動画で確認できます。

「紙とデジタル、ベストミックスな形を」

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山梨大学教育学部附属教育実践総合センターの三井一希准教授は、今後の導入の方向性について「よく誤解されるのは、すべてデジタル教科書だけになり、紙の教科書がなくなるということだが、これは国も望んでいないし、想定もされていない」と話します。

あくまでも紙だけでなく、デジタルの良さを取り入れてベストミックスな形を目指す、という方向性だといいます。

「学習内容によっては、たしかに紙のほうが頭に入ることがある一方で、デジタルだからこそ音声を聞くことができたり、自分の考えを蓄積していくことができる。そこをうまく組み合わせて、いちばん良い形で『学びやすさ』や『わかりやすさ』を作っていくのがいいのではないか」

視力低下、気になる…

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一方、デメリットについては、こんな点も。

まずは端末の充電を忘れた場合や端末がフリーズした場合、「そもそも教科書を開くことができない」ということ。

また、画面をずっと見ていることによる視力低下を懸念する声もあります。

「ただし、これは紙かデジタルかに限らず、授業中ずっと教科書を見続けているような授業自体に改善の余地があるのではないか」

また、三井准教授は、そもそもデジタル教科書の実践経験が少ない先生もいるため、「有効な活用例」を学校や先生ごとに情報共有することが大切だと話します。

紙とデジタルのベストミックスは…

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HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオでは、紙とデジタルの教科書の併用について、さまざまな意見が聞かれました。

小学生の子を持つ、ゲストコメンテーターの田村次郎さんは「学校では紙の教科書を使って置いて帰り、家で勉強するときはデジタルだと荷物もすごく軽く済む。夏は重い荷物を持つことで熱中症の不安も高まるから、そういった活用もいいのではないか」と話します。

また、ゲストコメンテーターの寺田明日香さんは「紙かデジタル、どちらか一方じゃないと聞いて安心した」と話します。

「子どもが中学受験を控えているが『書いて覚える』のが大事だと思っている。紙はなくしてほしくない」と心境を語りました。

まだ運用が学校や先生次第な部分もあります。
学校差や地域差が生まれないよう気にかけながら、子どもたちの理解の助けになってほしいですね。

取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke読者編集部ぬまぬま
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年5月15日)の情報に基づきます。

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