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「あの人この辺には住んでませんよ、車で来てるんです」犬連れの女と毎回すれ違う違和感→記録で確信した恐怖

  • 2026.6.20

必ず会う人

近所に、犬を連れたおばあさんがいる。その犬は気が荒く、誰かとすれ違うたびに激しく吠え、飛びかかろうとした。

だから二人を見かけると、私はいつも距離を取って通り過ぎていた。

ある日、ふと気づいた。私が家を出る時間と帰る時間に、必ずあの二人とすれ違っているのだ。

私の仕事はシフト制で、出かける時間も曜日もばらばらだった。早朝のこともあれば、昼を過ぎることもある。それなのに、毎回会う。

「気のせいだよね」

自分にそう言い聞かせたが、決定的だったのは深夜だ。

急な買い物で午前二時過ぎにコンビニへ走った帰り道、街灯の下にあのおばあさんと犬が立っていた。

一週間の記録

偶然で片付けるには、あまりに会いすぎている。私は手帳を取り出し、一週間ほど記録をつけてみることにした。

家を出た時刻、帰った時刻、そのときに二人を見かけたかどうか。

結果は、信じられないものだった。二人が現れるのは、必ず私が外に出たタイミング。

友人といる時などは絶対に来ないのです。

背筋が冷たくなった。これはもう、偶然ではない。

不安に耐えきれず、私は同じ並びに住む年配の女性に、思いきって尋ねてみた。

「あの、犬を連れたおばあさんって、この近くの方ですか」

返ってきた答えは、予想を裏切るものだった。

「あの人この辺には住んでませんよ、車で来てるんです」

「えっ……車で?」

「ええ。前にも見たわ。少し離れた道に車を停めて、犬を降ろしてるの」

「なんで、わざわざこんな所まで……」

「さあ。あなた、何か心当たりあるの?」

首を横に振るしかなかった。心当たりなど、何ひとつない。

物陰から見たもの

意味が分からないまま、私はある朝いつもより早く家を出て、向かいの建物の物陰から表の様子をうかがった。

十分ほど経った頃だった。一台の軽自動車が、ゆっくりと近づいてきて停まる。

後部のドアが開き、中から犬を連れた女性が降りてきた。

女性は、リードを握ったまま動かない。じっと、私の家の玄関を見つめている。犬も吠えず、ただ並んで立っていた。

息を殺して見ていると、女性は私の姿を探すように周囲へ視線を巡らせ、ゆっくりと歩きはじめた。

その瞬間、私はすべてを理解した。理由は分からない。けれどあの人は毎日、車でここまで来て、私が出てくるのを待ち、後をついて歩いていたのだ。

物陰で立ち尽くしたまま、私は自分の手が小さく震えているのに気づいた。明日も、あの軽自動車はやってくる。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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