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ママ友「今日も持ち合わせなくて」毎回ランチ代を払わせる→別々で会計を頼んだ結果

  • 2026.6.17

気のいい人、のはずだった

子どもの習い事で知り合ったママ友がいた。話しやすくて、最初の頃はレッスンの待ち時間に一緒にお茶をするのが楽しみだった。

「今度ランチでも行こうよ」

そう誘われて出かけるようになったのだが、回を重ねるうちに、ある違和感が芽生えていった。会計の段になると、彼女は決まって財布の中をのぞき込むのだ。

「今日も持ち合わせなくて」

「いいよ、私が出しとくね」

最初は誰にでもあることだと思った。でも、それが毎回となると話は違う。立て替えたお金が返ってくることも、なかった。

「ありがとう。来週ちゃんと返すから」

その「来週」が来たことは、一度もなかった。

伝票を前に

その日もランチのあと、彼女はいつもの調子で席を立とうとした。私が払うのを待っているのが、伝わってくる。胸の奥がもやもやした。けれど、ここでまた黙って払えば、何も変わらない。

店員さんが伝票を取りに来たとき、私は思い切って口にした。

「すみません、今日は別々でお願いします」

その瞬間、財布に伸ばしかけた彼女の手が止まった。一拍おいて、目が泳ぐ。

「あ、うん……そうだよね」

言い淀みながら、彼女はようやく自分の財布を取り出した。小さく咳払いをして、自分の分を支払う。たったそれだけのことが、今までは一度もなかったのだ。

「じゃあ、また」とだけ告げて、私たちはその日別れた。

無理のない距離で

それからは、彼女と必要以上に約束を重ねるのをやめた。あえて誘いを断ったわけではない。ただ、自分が無理をしない距離を、静かに保つようにしただけだ。

すると不思議なもので、同じ習い事の別のママと自然に話すようになった。会計はいつも、誰が言うともなく当たり前のように別々。お互いに気を遣いすぎず、それでいて居心地がいい。

しばらく経ったある日、待合室で例のママ友が遠慮がちに近づいてきた。

「ねえ、今までごめんね。私、甘えすぎてたよね」

はっとした顔で、彼女はそう切り出した。私が線を引いたことで、ようやく自分の振る舞いに気づいたのだろう。

「ずっと立て替えてもらってたのに、お礼も言えてなくて」

声を落とす彼女に、私は首を振った。

「気にしないで。これからは、対等でいこう」

「うん。今度は私が出すね」

そう言って、彼女は照れたように笑った。今では、ちゃんと割り勘で、たまにお茶をする仲だ。どちらかが財布を出し渋ることも、もうない。立場を呑み込んで払い続けていた頃より、ずっと心地いい付き合いになっていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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