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「お前の稼ぎなんて大したことないやん」妻に早退させて、自分の忘れ物を届けさせようとした夫。だが、夫の上司の一喝で状況が一変

  • 2026.6.17
「お前の稼ぎなんて大したことないやん」妻に早退させて、自分の忘れ物を届けさせようとした夫。だが、夫の上司の一喝で状況が一変

仕事中にかかってきた電話

その日は、夫の会社が一年で一番の繁忙期にあたる時期だった。

時短パートで働く私のもとに、勤務中の夫から電話がかかってきた。

「今日の商談で使う資料、家に忘れた。悪いけど会社まで届けてくれへんか」

「私の仕事が終わってからでいいなら、持って行ってもいいよ」

「それじゃ間に合わへんねん。上司に相談して、早退できへんの?」

なぜ夫の忘れ物のために、自分が早退しなければいけないのか。そう尋ねると、受話器の向こうから返ってきた言葉に、耳を疑った。

「お前の稼ぎなんて大したことないやん」

「……今、なんて」

「そっちは大した仕事ちゃうやろ。早退したって誰も困らへんやろが」

気遣ってくれた上司

昼休憩、おさまらない怒りを同僚に打ち明けていた。

すると、近くで聞いていた直属の上司が、穏やかに声をかけてくれた。

「急ぎの仕事はもう片付いたから、早退してもいいよ。どうする?」

「いいんですか。すみません、助かります」

「気にしないで。困ったときはお互いさまだから」

夫の言葉とは正反対の、相手を立てる気遣いだった。

私は一度家に戻り、忘れ物を手にして夫の会社へ向かった。早退させてくれた上司に応えるためにも、さっさと届けて職場に戻ろう。それだけのつもりだった。

届け先で起きた一喝

受付で夫を呼び出すと、当然のような顔で歩いてきた。

私が差し出した、まさにそのときだった。

夫の後ろから、私たちのやり取りを見ていたらしい年配の男性が割って入った。夫の上司だという。

「なんでお前のミスで、よそ様の会社に迷惑かけとんねん!」

夫の顔から、すうっと血の気が引いた。

「いや、これは……ちょっと家で行き違いがあって」

「行き違いやないやろ。奥さんと、奥さんの上司に謝れ!」

言い訳をしかけた夫は、最後まで言葉にできず口を閉じた。

周りの社員も足を止め、視線が一斉に夫へ集まる。逃げ場をなくした夫は、私に向かって深々と頭を下げた。

「……悪かった。上司の方にも、迷惑かけて申し訳ない」

さっきまで「大した仕事じゃない」と見下していた相手に、こうして謝るとは。私は渡しながら、毅然と返した。

「届けはしたけど、言われた言葉は忘れないからね」

夫は何も言い返せず、ただ気まずそうに目を逸らした。あの強気な口調は、跡形もなく消えている。

その夜、家に帰ってきた夫は、玄関先でもう一度頭を下げた。あれ以来、私の仕事を軽く扱うような言い方は、ぴたりとなくなった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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