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「誰の金で食えてると思ってんだ!」が口癖の夫。だが、子供が明かした事実で立場が逆転

  • 2026.6.17

口癖になった一言

夫は、機嫌が悪くなるたびに同じセリフを口にした。

「誰の金で食えてると思ってんだ!」

洗濯物のたたみ方が気に入らない。味噌汁が薄い。理由はいつも些細だった。

気に入らないことがあると、夫は何日も口をきかなくなる。リビングですれ違っても、まるで私がそこにいないかのように振る舞う。

「ねえ、せめて返事くらいして」

「うるさい。誰のおかげで暮らせてると思ってる」

その言葉が出るたび、私は黙って引き下がった。波風を立てたくなかった。

でも、本当は一つだけ、夫の知らない秘密があった。

在宅でコツコツ続けてきた副業の収入が、いつのまにか夫の給料を大きく超えていたことだ。

月によっては、数倍になる。けれど私は、それをずっと黙っていた。言えば角が立つ気がして、口にできなかった。

子どもの純粋な一言

ある夜、夫はまた不機嫌だった。

テレビの前で眉間にしわを寄せ、誰とも目を合わせない。その空気を、五歳の息子がじっと見ていた。

そして、無邪気な声でこう言ったのだ。

「パパってどうしていつも怒ってるの?ママの方が稼いでるのに」

一瞬で、部屋の空気が止まった。夫の顔から、見る見る血の気が引いていく。

「……は? なに言ってんだ、こいつ」

声が、わずかに上ずっていた。子どもは知らないはずの話だった。

でも、子どもは家計の数字を見ていたわけじゃない。ただ、いつも机に向かって働く私の背中を、毎日見ていただけだ。

私は立ち上がり、引き出しから一冊の通帳を取り出した。

夫の前に、静かに開いて置く。並んでいるのは、夫の収入の何倍もの入金記録だった。

「これでもまだ、偉そうに言う?」

夫は通帳に目を落とし、それから二度見した。何か言いかけて、口を開く。

けれど、言葉が出てこない。

「『誰の金で食えてる』って、毎日言ってたよね。答え、ここにあるよ」

夫は、完全に黙り込んだ。息子はきょとんとした顔で、固まった父親を見上げている。

入れ替わった立場

その日から、夫の口から例の口癖が消えた。それどころか、頼んでもいないのに皿を洗い、洗濯物をたたむようになった。

「これ、たたんどいたから」

ぼそりとそう言って、私の顔色をうかがう。何日も無視を続けていたあの態度は、もうどこにもなかった。

「ありがとう。助かる」

私が普通に返すと、夫はばつが悪そうに目を逸らした。

あれだけ「誰のおかげだ」と威張っていた人が、今は私の機嫌をそっと探っている。見下していた側と、見下されていた側。立場は、すっかり入れ替わっていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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