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「痛くないから…」“親知らず”を放置した50代女性→3ヶ月後、右頬の腫れで受診すると…医師から指摘された“想定外の症状”

  • 2026.7.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

親知らずは、痛くなってから考えればよい。そう思っている方は少なくありません。

しかし、骨の中に埋まっている親知らずは、痛みがなくても定期的に状態を確認しておくことが大切です。自覚症状がないまま、親知らずの周りでトラブルが進行していることがあるためです。

今回は、「今は困っていないから」とレントゲンでの確認を後回しにしていた、50代女性の体験談をお伝えします。

Aさんに起きたこと

Aさんは51歳の女性です。仕事と家の予定がいつも詰まっていて、歯医者は「痛みが出たら行く場所」になっていました。

数ヶ月前、別の歯の治療で撮ったエックス線写真を見ながら、「下の親知らずが骨の中に埋まっています。位置を一度確認しておきましょう」と言われます。
そのとき、親知らずに痛みはないので、Aさんは「次の機会でお願いします」と答え、仕事の予定を優先したまま数ヶ月が過ぎました。

3ヶ月ほどたったある朝、右の頬がぼんやり腫れていることに気づきます。「虫歯か、歯茎の腫れかもしれない」と思って歯医者を受診すると、エックス線写真で埋まった親知らずの周囲に袋状の黒い影が見つかったのです。

歯科医師からは、含歯性嚢胞(がんしせいのうほう:埋まった歯の周囲にできる袋状の病変)を含めて確認したいと説明されました。Aさんは歯科口腔外科で、影の大きさや隣の歯との関係を詳しく調べることになりました。

顎の骨の中にできる嚢胞とは

嚢胞(のうほう)とは、体の中にできる袋状の病変のことです。口腔外科の領域では、顎の骨の中や口の粘膜に見つかることがあります。

含歯性嚢胞は、埋まっている歯の歯冠、つまり頭の部分を包むようにできる嚢胞です。初期には痛みが少なく、エックス線写真を撮ったときに偶然分かる場合があります。

大きくなると、顎の骨の中で広がったり、隣の歯や神経の近くに影響したり、感染をきっかけに腫れや痛みが出たりすることがあります。すべての親知らずに起こるわけではありませんが、「痛くないから問題ない」と言い切れない理由の一つです。

抜くかどうかの前に、位置を知る

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

親知らずが埋まっていると言われたら、すぐに抜くかどうかだけを決める必要はありません。まず、位置や向き、周囲の骨の状態、隣の歯との距離を確認することが大切です。

頬の腫れや違和感が出たときは、いつから腫れたか、痛みや発熱があるか、口が開けにくいか、噛むと響くかなどを歯医者に伝えましょう。以前に親知らずを指摘されたことがある場合も、大事な情報になります。

歯科口腔外科へ紹介されることは、すぐ大きな処置を意味するわけではありません。画像や診察で、病変の種類や周囲との関係を確認するための段階です。

痛くない親知らずこそ、定期的な検査を

痛みのない親知らずでも、骨の中に埋まっている場合は、周囲に異常が生じていないか定期的に確認しておくことが大切です。含歯性嚢胞のように、初期には痛みがなく、画像検査で初めて見つかる病変もあるからです。

「今は痛くないから」と放置せず、事前に親知らずの位置や骨の状態を把握しておくことで、将来もし頬の腫れなどの違和感が出た際にも、スムーズな診断や適切な治療につながります。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrOw X: https://x.com/kikimama0405 

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