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高3娘の大学受験で→「1校3万円台なら何とかなる」と思いきや…出願時に、40代夫婦を待ち受けていた“想像以上の出費”

  • 2026.7.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、家計・資産形成・相続など、お金に関するご相談をお受けしている、マネーシップス代表 ファイナンシャルプランナー/IFAの石坂です。

大学受験の費用というと、塾代や夏期講習費を思い浮かべる方は多いでしょう。

ただ、受験本番でかかるお金はそれだけではありません。受験料、出願手数料、交通費、宿泊費、食事代、そして合格後の入学金まで、短い期間にまとまった支出が重なることがあります。「1校ずつなら払える」と考えていると、進学先が決まる前の段階で、想定以上に家計を圧迫することがあります。

「あと1校だけ」の積み重ねが、家計を圧迫した

会社員の松井さん(仮名・49歳)と妻(47歳)は、高校3年生の長女の大学受験を控えていました。高校2年の冬から塾代が増え、高3の夏期講習や模試代も含めると、すでに年間で60万円近い教育費がかかっていました。

そのため、松井さん夫婦は「ここまでが一番大変で、受験本番は受験料くらい」と考えていたそうです。当初は私立大学3校に出願する予定でした。しかし、秋以降の模試結果を見て、塾から「安全校をもう少し入れておいた方がよい」と言われ、最終的には私立大学5校に加え、共通テスト利用入試も4出願分申し込むことになりました。

私立大学の一般選抜を1校3万5,000円とすると、5校で17万5,000円。大学によって異なりますが、共通テスト利用入試の出願料を1出願1万6,000円として4出願分で6万4,000円。さらに、大学入学共通テスト本体の検定料1万8,000円、出願時の支払手数料、郵送費、証明写真代などを含めると、出願関連だけで約27万円になりました。

松井さんは「1校3万円台なら何とかなる」と考えていましたが、実際には複数の大学に出願することで、一気に金額がふくらみました。しかも、負担は受験料だけでは終わりませんでした。

遠方受験で、交通費と宿泊費も重なった

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

長女が希望した大学のうち2校は、地方から首都圏の試験会場まで行く必要がありました。1回目は本人だけで前泊し、新幹線代、ホテル代、食事代で約4万5,000円。2回目は試験日程の関係で2泊になり、本人分だけで約7万円かかったそうです。

さらに、2回目は体調面を心配して母親も同行しました。母親の交通費と宿泊費で約5万5,000円が追加され、遠方受験だけで合計約17万円になりました。

この時点で、出願関連の約27万円と遠方受験費用の約17万円を合わせ、受験本番までに約44万円を支払ったことになります。松井さん夫婦は、塾代とは別にこれほどまとまったお金が必要になるとは考えていませんでした。

合格して安心のはずが、入学金の期限に追われた

さらに負担となったのが、合格後の入学手続きです。安全校として受けた大学に合格したものの、本命校の合格発表はまだ先でした。ところが、安全校の入学金の納付期限は、本命校の発表前に設定されていました。

「本命の結果を待ちたいが、万が一に備えて席は確保しておきたい」。そう考えた松井さん夫婦は、約25万円の入学金を先に支払いました。その後、本命校にも合格しましたが、先に納めた入学金は、募集要項上、戻らない扱いでした。

大学によって、納付期限や延納制度、返還の扱いは異なります。ただ、合格後すぐにまとまった支払いが必要になる場合がある点は、事前に確認しておきたいところです。

松井さん一家の場合、出願関連で約27万円、遠方受験で約17万円、進学先が決まる前に支払った安全校の入学金で約25万円。ここまでで、秋から春先にかけて約69万円の支出になりました。実際に進学する大学の入学手続き費用は、さらに別で必要になります。

受験費用は「1校ごと」ではなく「最後まで」で見る

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

大学受験の家計管理で大切なのは、1回ごとの支払いだけを見ないことです。受験料が1校3万円台でも、5校、6校と増えれば20万円前後になります。そこに共通テスト利用入試の出願料、共通テスト本体の検定料、支払手数料、交通費、宿泊費が加わると、家計への負担は大きくなります。

特に注意したいのは、支払いの時期です。共通テスト本体の検定料は秋ごろ、大学ごとの受験料や出願料は出願時、交通費や宿泊費は受験日前後、入学金は合格発表後すぐに必要になることがあります。つまり、大学受験の費用は一度だけではなく、秋から春先にかけて段階的に発生しやすいのです。

出願校を決めるときは、受験料だけでなく、試験会場までの交通費、宿泊の有無、保護者の同行費用、合格発表日、入学金の納付期限まで確認しておくと安心です。

「あと1校なら払える」ではなく、「進学先が決まる前に、いくら出ていく可能性があるか」で見ることが大切です。大学受験は、学力面の準備だけでなく、家計面でも事前の見通しが結果を左右します。受験直前に慌てないためにも、出願前の段階で、受験から入学手続きまでの支払い時期と金額を一度書き出しておきましょう。


執筆・監修:石坂貴史
証券会社IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー・証券外務員)、マネーシップス代表。累計1,200件以上の相談対応に加え、金融記事の制作・校正・監修の対応を行っています。専門は「金融・経済、不動産、保険、相続、税制」。資産運用やライフプラン設計では、分散投資の考え方と人の心理を踏まえた行動設計をもとにサポートしています。
保有資格:証券外務員一種、2級FP技能士、AFP、NISA取引アドバイザー、日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント、金融リテラシー検定

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