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ウインカーを出すのはかっこ悪い?8割が感じている北海道の「ノーウインカー」の実態

  • 2026.6.13

皆さんが抱えている「なぜ?」「どうして?」を調査する、HBC「もんすけ調査隊」。

札幌市在住のななさんからの依頼は「最近ウインカーなしの車線変更が明らかに増えています。非常に危険なので、実態を調べてください」というもの。

本当にウインカーを出さない車は増えているのでしょうか?
向かったのは、札幌を南北に貫く幹線道路・創成川通。

片側3車線、市内でも交通量の多い路線のひとつです。
ここを1時間走り続け、ウインカーを出さない車を数えてみました。

Sitakke

すると開始から5分も経たずに、3台がウインカーを付けずに車線変更しました。

20分で6台…その後も増え続け…なんと1時間で18台もの車に遭遇!
約3分に1台の計算です。

JAFの調査では、ノーウインカーの車が「多い」と感じている道民は、約8割。
全国平均を上回っています。

道路交通法第53条では「進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図」しなければならないと規定。
違反した場合は、違反点数1点と反則金6000円が課されます。

では、「正しい車線変更」はどうすればいいのでしょう。
あなたは正しくできているでしょうか。

3秒が分かれ道

Sitakke

正しい車線変更について麻生自動車学校で聞いてみました。

「車線変更をする3秒前に合図を出す。合図を出して周りの車に自分の行動を知らせる。自分もルームミラーやサイドミラーや直接目視をして、死角に入りこんだ車がいないか確認する時間でもある」

でも、なぜ「3秒」もつける必要があるのでしょうか?実際に確かめてみました。

時速40キロで走行し、3秒間で進む距離を計測すると…進んだ距離は34.5メートル。

Sitakke

理論上、時速40キロで3秒間に進む距離は約33メートルでバス3台分に相当する距離です。

この距離が後続車に急ブレーキを踏ませず、追突を防ぐことができる間隔だとされているのです。
わずか「3秒」が、事故を防ぐか否かの分かれ道になるのです。

「自分を優先させるのではなく、周りの車の行動を理解して、思いやりを持って運転することが大事」

ウインカーを早く出すのはかっこ悪い?

Sitakke

車線変更の意義と正しい方法をおさらいしたところで、ここからが核心。

明確なルールがあり、罰則もあるのにも関わらず。それでもなぜ、徹底されないのでしょうか?

10年以上、全国のドライバーを取材してきた自動車生活ジャーナリスト加藤久美子さんに聞いてみると…

「ウインカーを早く出すのが、そもそもカッコ悪いみたいな。あと『自分の行く場所を周囲に知られたくない』という意見もあった」

運転に余裕がなく、ウインカーを出せない人や、「ウインカーを出すと車間を詰められ、車線変更ができなくなる」と話すドライバーもいるといいます。

「『ウインカーを出さずにもし事故が起こってもこっちに責任はないよね』みたいな間違った考えを持っているドライバーが増えてきたのかなと」

さらに調査を進めると、北海道ならではの事情も浮かび上がってきました。

雪の存在で車線の意識が薄れる?

Sitakke

JAF札幌支部で黒畑蓉さんに話を聞きました。

「路面が傷んで車線が消えかけていることや、積雪で車線が見えなくなることで、車線の存在に気づけない場合がある」

雪で車線が隠れてしまう北海道の冬。先行車の轍(わだち)を追って走るうちに、「車線」への意識が薄れていくのではないかと黒畑さんは考えています。

「お互いが安心して運転できるよう、思いやりのある運転を心がけてほしい」

ウインカーは、自分のための装置ではなく、周りの人の命を守るための「意思表示」。
あなたの合図は今日、大切な誰かのために「3秒前」に灯っていますか?

わずか指先数センチの操作で数億円賠償も

ちなみに、今回の調査では正しくウインカーを3秒間出しているという車はほとんどいませんでした。

「たかがウインカー」

もしそう思っている方がいたら、ここからが非常に重要です。
今はドライブレコーダーの時代。合図の有無は秒単位で証拠になります。

Sitakke

過去にはウインカーなしの車線変更で事故が起きて、億単位の高額な賠償の支払いにつながるケースがありました。
過失が95対5になったケースもあります。

HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオではコメンテーターのアンヌ遙香さんが「3車線のところのみならず、閑散とした住宅街でもウインカーを出さない車が本当に多い印象があります」と話します。

指先数センチの操作、たった3秒。それがだれかの命に関わる事態を生むこともあります。
交通ルール、改めて徹底していきましょう。

文:HBC報道部もんすけ調査隊
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年5月21日)の情報に基づきます。

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