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嫁の掃除にケチばかりつけていた私→頑張りを一度も見ていなかったと気づいた話

  • 2026.6.14
ハウコレ

嫁が拭き終えたリビングを見回すと、エアコンの吹き出し口にうっすらほこりが溜まっているのが目に入りました。床も乾拭きだけで、皮脂汚れは残ったままです。気になったところをそのまま口にしながら、私は嫁の表情が曇っていくのに気づいていませんでした。

気になる場所ばかり

私は昔から、家の隅々まで気になってしまう性分でした。だから嫁が掃除を手伝ってくれるようになっても、つい足りない場所に目が向いてしまうのです。

「乾拭きだけじゃなくて、水拭きもしてちょうだい」

床の皮脂汚れが気になって、そう声をかけました。続けて、「エアコン、全然掃除してないでしょう」と。汚れを溜めれば家のためにならない。その一心でしたが、私の言葉はいつも、できていない場所の指摘から始まっていました。

ねぎらいを忘れて

嫁が換気扇やサッシまで手をかけてくれているのは、本当はわかっていました。それでも私の口から出るのは、まだ足りない場所のことばかり。やってくれたことへのお礼を、後回しにしていたのです。

家のことだけはきちんとしていたいという思いが強すぎて、私は嫁の頑張りを認めるより先に、粗を探していたのかもしれません。嫁の表情が日に日に硬くなっていくのを、見て見ぬふりをしていたのです。

ぶつけられた一言

ある休日、いつものように足りない場所を並べていたとき、嫁が私に言いました。

「私なりに、ちゃんとやっているつもりです」

その声には、ずっと抑えてきたものがにじんでいました。私は口をつぐみ、しばらく黙っていました。この子をこんな表情にさせていたのは、私の言葉だったのだと、ようやくわかったのです。だから私は、正直にこう認めました。

「やってくれたところを、ちゃんと見てなかったわね」

指摘ばかりで、感謝のひとことすら伝えていなかった自分が、情けなく思えました。

そして...

それでも私は、「次からは、水拭きも一緒にやりましょう」と続けました。エアコンの掃除には段取りがあるので、今度ゆっくり教えるつもりです。汚れを溜めたくないという思いは本当でしたが、それを伝える順番を、私はずっと間違えていました。

嫁は少し考えてから、「これからは、わからないところは聞きます」と言ってくれました。完璧に分かり合えたわけではありません。それでも、足りない場所を二人で埋めていく。そんな掃除の時間が、これから少しずつ増えていけばいいと思っています。

(60代女性・主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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