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実は王女だった『オクニョ』。彼女に並ぶ“ホントウの王女”は誰か

  • 2026.6.9

テレビ東京で放送中の時代劇『オクニョ~運命の女(人)~』。オクニョの母は朝鮮王朝第11代王・中宗(チュンジョン)の寵愛を受けており、オクニョはその愛によって育まれた子供、つまり「王女」だった。

過酷な運命を生き抜いてきたヒロインが王室の血筋だったというドラマチックな展開だが、果たして史実においてオクニョのような王女は実在したのだろうか。

結論から言えば、オクニョが中宗の子供であったという事実はない。そもそもオクニョ自体が架空の人物であり、王女という設定はあくまでフィクションである。

だが、中宗には正室だけで王子2人と王女5人がいた。さらに、記録に残る9人の側室が産んだ子供は王子7人、王女6人の合計13人にも上る。これほど多くの子宝に恵まれた中宗であれば、オクニョのような隠し子の王女が一人くらいいても決しておかしくはないかもしれない。

(写真=MBC『オクニョ』)

では、実在した朝鮮王朝の王女たちのなかで、オクニョに並ぶような波乱万丈な人生を送った「王女」にはどんな人物がいるのだろうか。韓国ドラマファンならぜひ知っておきたい、歴史に名を刻む「三大王女」を紹介しよう。

一人目は、「歴代王女の中で一番美しかった」と称される絶世の美女、敬恵(キョンヘ)王女だ。第5代王・文宗(ムンジョン)の長女として生まれ、何不自由なく育った彼女の人生は、弟が第6代王・端宗(タンジョン)として即位してから暗転する。王位を狙う野心家の叔父・首陽大君(スヤンデグン、後の世祖)がクーデターを起こし、端宗は死罪、敬恵王女の夫も謀反の罪を着せられて無惨に処刑されてしまった。

敬恵王女自身も奴婢(ぬひ)にまで身分を落とされたが、「私は王女です」と気高いプライドを守り抜いた。夫の死後に身ごもっていた男児を出産する際、世祖の正室が「女の子が生まれた」と嘘をついて密かに命を救ったという劇的な逸話も残されている。ドラマ『王女の男』でホン・スヒョンが演じた彼女の生涯は、最もドラマ向きだと言えるだろう。

二人目は、公主(国王の正室から生まれた王女)の中で「一番の富豪」と言われた貞明(チョンミョン)公主だ。第14代王・宣祖の正室である仁穆(インモク)王后から生まれた彼女は、父の死後、次の国王となった光海君(クァンヘグン)に敬遠され、母と共に離宮に幽閉された。さらに弟の永昌大君(ヨンチャンデグン)を殺害されるという悲劇に見舞われる。

しかし1623年に光海君が廃位となるクーデターが成功し、新たな王・仁祖(インジョ)が即位すると光を取り戻す。仁祖から丁重に扱われた彼女は莫大な土地を所有する大富豪となった。ドラマ『華政(ファジョン)』でイ・ヨニがヒロインとして演じたことでも有名だ。

三番目に紹介するのは、前の二人とは毛色の違う「悪の王女」だ。第21代王・英祖(ヨンジョ)の娘であった和緩(ファワン)翁主である。

彼女は思悼世子(サドセジャ)の妹でありながら兄と非常に仲が悪かった。それどころか、兄が米びつに閉じ込められて餓死する際、兄の素行を英祖に悪く告げ口するという恐ろしい役割を担い、「悪の王女」と呼ばれるようになった。ドラマ『イ・サン』ではソン・ヒョナが演じ、完全な悪役として強烈な存在感を放っていた。

『オクニョ』の設定はフィクションだが、歴史上の「ホントウの王女」たちもまた、事実は小説よりも奇なりを地で行く劇的な人生を歩んでいる。過酷な運命に翻弄されながらもたくましく生きた王女たちの真実を知れば、韓国時代劇の世界をより深く楽しむことができるはずだ。

文=韓ドラLIFE編集部

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