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長文の彼に「返信はひとことにして」と頼んだら、暗号みたいな返事が届くようになった話

  • 2026.6.8
ハウコレ

目を覚ましてスマホを開くと、彼から届いていたのは「うん」のひとことだけでした。少し前まで、彼の返信といえば画面を埋めつくすほどの長文だったのです。きっかけは、私が冗談半分で言った、ひとつの縛りでした。

画面を埋める長文

付き合っている彼は、とにかく送ってくるメッセージが長い人でした。あいさつのあとに、見た動画の感想から、考えていた週末の計画まで、ひとつのメッセージにびっしり詰め込んでくるのです。

読むのは嫌いではありませんでした。ただ、こちらが短く返すと申し訳なくなるくらいの熱量で、たまに返信が追いつかなくなることもありました。そんなとき、私はからかうつもりで言ったのです。

「長すぎて読むのが大変だよ泣。返信はひとことにして」

彼はめずらしく、ほんの少し間をあけてから「わかった」と返してきました。

ひとことすぎて読めない

それからの彼は、本当にひとことしか返してこなくなりました。

「最近どう?」と聞けば「別に」。「会いたいな」と送れば「会う?」

確かに短い。短いけれど、今度はそっけなさすぎて、彼が楽しいのか面倒なのか、まるで読み取れないのです。長文の頃は、行間ににじむ気分まで伝わってきました。それがひとことになった途端、彼の返事は私にとって暗号のようになってしまったのです。

「別に」は不機嫌なのか、ただの口ぐせなのか。短い返事を前に、私はあれこれ深読みしては勝手に落ち込んでいました。

不安に返ってきたのは

あるやりとりのあと、彼の反応がいつにも増して薄く感じられて、急に怖くなりました。私、なにかいけないことを言ってしまったのかもしれない。そう思うと、気になって落ち着きません。

たまらず私は、自分でも長いなと思うメッセージを打ちました。「さっきのことなんだけど、私、なにか怒らせること言ったかな。大丈夫?」

送信してから、彼の返事をずっと待ちました。しばらくして届いたのは、また、ひとことでした。

「好き」

私は画面を見つめたまま、すぐには返信を打てずにいました。怒ってるか聞いたのに、どうして「好き」なんだろう。はぐらかされた気さえして、そのひとことが、いちばん読めない暗号になりました。

そして...

あれから、私はまだ彼に「好き」の意味を聞けていません。怒ってるか聞いた私に、どうしてあの返事だったのか。考えてもわからないままです。でも不思議なことに、あのひとことは今も私の中に残っています。

長い文章のどれより、短い「好き」のほうが、なぜか消えてくれないのです。今度会ったら、あの暗号の答えを、彼の口から聞いてみようと思います。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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