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「じゃあ、あなたが決めてよ」スマホをしまった友人→急に回ってきた決定権。このあと私が思い知ったこと

  • 2026.6.8
ハウコレ

お店選びは友人の役目。そう決め込んで動画を眺めていた私は、決定権が回ってきて初めて、まかせきりにしていたものの大きさを知ることになりました。

決めるのは相手の役目だと思っていた

ふたりで出かけるとき、行き先を決めるのは、いつも友人にまかせていました。お店選びが得意な子だから、まかせておけば間違いない。そう思って、私は隣でSNSを眺めているだけでした。

このときも、私はずっと行ってみたかったお店の動画を見つけて、つい夢中になっていました。数量限定の品が人気だという、期間限定のお店です。行きたい気持ちはあったのに、どう向かうかも、いつ動くかも、考えるのは友人の役目だと、どこかで決め込んでいたのです。なかなか行き先が決まらないので、私はその動画を友人に見せながら、つい口にしてしまいました。「この動画見て。あ、まだ決まんないの?」。

急に回ってきた決定権

すると友人は、いつものように謝りませんでした。開いていた画面を閉じて、自分のスマートフォンをかばんにしまってしまったのです。意味がわからずにいる私に、友人は続けて言いました。「じゃあ、あなたが決めてよ」。いつもなら笑って引き受けてくれる友人の、見たことのない表情でした。

私は調べ始めたものの、お店の名前も行き方も、何ひとつ思い浮かびません。SNSばかり見ていたのだから、当たり前です。あわてて探すうちに、ようやく気づきました。行き先を決めるという、たったそれだけのことに、友人は毎回どれだけ手間をかけてくれていたのか。

間に合わなかった

ようやくお目当てのお店を調べたときには、もう遅すぎました。問い合わせると、あの動画の限定の品は売り切れてしまったとのこと。「えっ、もう終わってるの?」。自分の声が情けなく響きました。もう少し早く動いていれば、間に合ったはずなのに。

友人は近くの喫茶店を見つけて、「私はこっちでいいよ」と、こだわりなく言いました。そこでのんびりお茶を楽しむ友人の隣で、私はずっと、行けなかったお店のことばかり考えていました。急かしていたのは私なのに、結局いちばん時間を無駄にしたのも、損をしたのも、私だったのです。

そして...

友人は私を責めるでもなく、ただ自分の役目を返しただけ。けれど、いつも笑って引き受けてくれていたのは、本当はずっと我慢してくれていたからなのかもしれません。

後悔を抱えて歩いているのは、私ひとりでした。行き先を決めるのは相手の役目。手伝わなくても、急かすくらいは許される。そんなふうに甘えていた自分が、恥ずかしくてたまりません。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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