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「レートくらい知ってたよ。」シール交換でクラスの女の子に出し抜かれたと思っていた息子の、思わぬ一言

  • 2026.6.8
ハウコレ

リビングの机に、息子のシール帳が開いたまま置いてありました。ぎっしり埋まっていたはずのページが、ところどころ寂しくなっています。お友達と交換してきたのだと聞いて、私はなんだか落ち着かない気持ちになりました。

束で渡して、数枚だけ持ち帰る

息子はクラスの女の子とよくシールを交換しています。持ち帰ってくるのは、いつもキラキラ光る恐竜のシールが数枚だけ。その代わりに、自分が集めていた動物のシールを束のように手放しているようでした。私の目には、かわいい動物のシールをごっそり渡して、けばけばしい恐竜を少しもらっているようにしか見えません。数の上でも、明らかに息子のほうが多く出しています。これは言いくるめられているのではないか。そんな思いが日に日に強くなっていきました。

相手のお母さんも、同じことを

近所のスーパーで、その女の子のお母さんと偶然会ったときのことです。思いきって、気になっていたことを口にしてみました。「うちの子、お宅の娘さんに損な交換ばかりさせられてる気がして、心配だったんです。」すると相手は驚いた顔で、こう返してきました。「うちも同じです。娘がそちらのお子さんにあげてばかりだと思っていました。」お互いに、自分の子どもばかりが損をしていると思い込んでいたのです。顔を見合わせて、思わず笑ってしまいました。

思っていたのとは違う答え

家に帰って、息子にそっと聞いてみました。本当にその交換でいいのか、無理をしていないか。すると息子は、きょとんとした顔でこう言ったのです。「レートくらい知ってたよ。」あのキラキラの恐竜は、なかなか手に入らないレアなものなのだそうです。普通の動物のシールは何枚も持っているから、たくさん渡しても平気なのだと、息子はあっさり説明してくれました。損をしていたのではなく、本当にほしいものを、自分で選んで手に入れていたのです。

そして...

私はずっと、大人の物差しで数や見た目を比べて、勝った負けたと気を揉んでいました。けれど息子には息子の価値の付け方があって、その中できちんと納得のいく交換をしていたのです。心配のあまり口を出さなくてよかったと、今になって思います。子どもはこちらが思っているより、ずっと自分の「好き」をわかっているのかもしれません。次にシール帳を見せてくれたときは、勝ち負けではなく、どれがお気に入りなのかを聞いてみようと思います。

(30代女性・パート)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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