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世界の『エル・デコ』が厳選した「A-LIST」発表!

  • 2026.6.5
Marc Domage

【FRANCE】Fondation Cartier by Jean Nouvel

パリのパレ・ロワイヤル広場の旧百貨店建築を刷新して誕生したフォンダシオン・カルティエの新拠点。ジャン・ヌーヴェルは可動式の天井と開放的動線を備えた柔軟な展示空間を設計、歴史的外観にアートの躍動を重ねた。

Marc Domage

「ジャン・ヌーヴェルは“驚き”の達人である。建物を空へと開き、空間のリズミカルな流れを高めた。フォンダシオン・カルティエ現代美術館は、進化し続けるアートマーケットに的確に応答し、表現と感情のためのキャンバスを提供している」(フランス版編集長 ダニエル・ゲルケンス)

Albert Watson

Jean Nouvel(ジャン・ヌーヴェル)

Giorgio Possenti

【ITALY】apartment in Milan by Elisa Ossino Studio

ミラノの1930年代の住宅を改修したエリザ・オッシノの自邸。寄木の床や建具といった歴史的要素を丹念に保存しつつ、白いアーチが連続する純度の高いモノクロームの空間へと再解釈した。石灰の左官仕上げが自然光を受け止め、抽象性と触覚性を備えた静謐な空間を創出する。

Giorgio Possenti

「歴史的アイデンティティを忠実に守りながら、純粋な形態と遠近の操作で詩的なビジョンを体現。素材の力が空間に深度を与えた」(イタリア版編集長 リヴィア・ペラルド)

Giorgio Possenti

Elisa Ossino(エリザ・オッシノ)

JONATHAN TAYLOR

【USA】Dior NYC by Peter Marino

ニューヨークのマディソン街、57丁目に誕生した「ディオール」の旗艦店。ピーター・マリノがアート作品を重層的に配置し、幻想的かつ劇場的な体験を創出。各フロアは異なるマテリアルと光で構成され、パリのクチュール精神とニューヨークのスケール感を融合している。

JONATHAN TAYLOR

「メゾンの象徴的なピースが鮮やかに配置されたワンダーランド。マリノが選んだアートと家具が世界観を完結させている」(US版エディトリアル&ブランドディレクター ステレン・ヴォランデス)

Manolo Yllera

PETER MARINO(ピーター・マリノ)

JONATHAN MALONEY FOR WHAT THE FOX STUDIO: DANIËLLE SIOBHÁN

【NETHERLANDS】Rosewood in Amsterdam by Piet Boon

元裁判所を保存再生したホテル・ローズウッド・アムステルダム。ピート・ブーンが旧建築の重厚な意匠を丁寧に修復し、歴史的装飾を生かしながら現代的な洗練へと導いた。庭園やギャラリーが都市と呼応し、法の象徴だった建築はラグジュアリーを表象する施設へと生まれ変わった。

JONATHAN MALONEY FOR WHAT THE FOX STUDIO: DANIËLLE SIOBHÁN

「洗練されたミニマリズムが前衛的なイタリアデザインのピースをはじめとするレイヤーと響き合い、刺激的な体験を生み出している」(オランダ版クリエイティブディレクター モニーク・ファン・デル・ロイデン)

Wendelien Daan

PIET BOON(ピート・ブーン)

HUFTON+CROW; ARCH-EXIST; IWAN BAAN

【CHINA】Fenix Museum by Mad Architects

オランダ、ロッテルダムの歴史的倉庫を刷新したミュージアム。1923年築の港湾施設に、MADアーキテクツが象徴的な二重のらせん階段、「トルネード」をインストール。移民の旅路と記憶を空間的に可視化した。ガラスの大開口を持つ構造体が交易産業を想起させる遺構の歴史と対を成し、展示空間と都市の歴史を体験的に結び付ける。

HUFTON+CROW; ARCH-EXIST; IWAN BAAN

「このミュージアムは希有な“文化の蝶番”として存在する。MADは地域の記憶、同時代の想像力、公共性を、一貫した空間的物語へと翻訳した」(中国版編集長 ジュン・リー)

Greg Mei

MA YANSONG(マ・ヤンソン)

Marco Pinarelli

【UK】Beihouse in Beirut by Linda Boronkay

ベイルート港に誕生した、都市の復興を具現するメンバーズクラブ。リンダ・ボロンカイは地元の職人やアーティストと協働し、大理石、深い色彩、印象的なモールディング装飾を歴史的な躯体に重ねた。演劇的な演出とクラフトマンシップが都市の記憶と未来を一望する。

Marco Pinarelli

「リンダ・ボロンカイの緻密なディテールへのこだわりと演劇的感性が見事に発揮され、文化的背景への深い理解と、贅沢な素材を操る手腕が融合した」(UK版編集長 ベン・スプリッグス)

Martin Morrell

LINDA BORONKAY(リンダ・ボロンカイ)

COURTESY MOP FOUNDATION

【SPAIN】The Mop Center by Elsa Urquijo

スペイン北西部・ガリシア州ア・コルーニャの旧産業施設をアート、ファッション、写真文化を同時に体感する拠点へと置換。エルサ・ウルキホは既存の躯体を尊重し、トップライトや開口部から自然光を巧みに取り込み、照明は控えめに配した。

「アートと文化の振興、そして大西洋に面したア・コルーニャという都市のランドスケープとしての価値を守ること。MOPセンターは風景に敬意を払うミニマルな建築の力によって、その双方を実現している」(スペイン版編集長 ヘスス・カノ)

©ELSA URQUIJO ARCHITECTS

ELSA URQUIJO(エルサ・ウルキホ)

RICARDO DE LA CONCHA

【MEXICO】GYM Sutura by Sulkin Askenazi

歴史と反逆の象徴でもあるデニム素材をインテリアに用いたジム空間。スルキン・アスケナージは身体性と建築的表現を横断し、インディゴと有機的な造形でトレーニングを儀式的体験へと転化した。柔らかなフォルムに思索を促され、単色のブルーに没入することで、ゲストは内省的な環境へと導かれる。

「ジムは詩的な空間へと翻訳され、動きはデザインとなり、努力はアートへと変わり、デニムが建築の言語を再定義している」(メキシコ版編集長 クラウディア・カンダーノ・デ・ラ・ペサ)

RICARDO DE LA CONCHA

SULKIN ASKENAZI(スルキン・アスケナージ)

Andriy Bezuglov

【UKRAINE】Grybova Hata Restaurant by Yod Group

ウクライナのカルパチア山脈に位置する「グリボヴァ・ハタ」は、キノコの料理を核としたレストラン。左官仕上げと地元産のトラバーチンを主材としたインテリアに、菌糸体由来のバイオテキスタイルや地産の家具を合わせた土地のテロワールと持続可能性を結びつけ、体験価値を高めた空間でもある。

「菌から育つキノコのように、地域の素材とアイデアから有機的に成長したプロジェクト。デザイン、自然、伝統が共に進化し詩的に表現されている」(ウクライナ版編集長 ソニア・ザボウガ)

ULIANA VINICHUK

YOD GROUP

DAISUKE SHIMA

【Japan】SKAC by DAIKEI MILLS(Keisuke Nakamura)

東京・亀有の鉄道高架下を、ダイケイミルズの中村圭佑がアート、デザイン、建築、食、音楽が交差する創造拠点「SKAC」へと転換。駅周辺の動線を再構築し、ショップやカフェを内包することで地域のネットワークを活性化するプロジェクトだ。

DAISUKE SHIMA

「私は中村圭佑が都市の“空き地”に新たな価値を見いだす試みを注意深く追ってきた。このプロジェクトは、2019年の始動以来の集大成であり、また同時に街を大きく飛躍させる可能性を秘めた未来への一歩でもある」(エル・デコ日本版)

DAISUKE SHIMA

Keisuke Nakamura(中村 圭佑)

Masahiro Ohgami

【Japan】Hand-in-Hand House by nendo

長野・軽井沢の森に立つ「手をつなぐ家」。約5800㎡の傾斜地に張り出す大きなテラスに、用途ごとに分かれた6つの“小屋”を連ね、連続する屋根がそれらを包み込む構成とした。各棟は角度や高さを微妙に変えながら配置され、森と視線を共有する。

Masahiro Ohgami

「nendoの佐藤オオキの創造の源泉は、想像力の彼方にあるようだ。この住宅は、従来の建築とは全く異なる感性に導かれた計画であり、極めて挑戦的な作品であることを世界に知ってほしい」(エル・デコ日本版)

Allan Abani

OKI SATO(佐藤 オオキ)

Nobutada OMOTE

【Japan】Aoi Celestie Coffee Roastery by Yuko Nagayama

名古屋の中心地、錦通と国道153号線の交差点に誕生した「アオイ セレスティ コーヒーロースタリー」。周囲の高層ビル群の間に舞い降りたような屋根が軽やかな存在感を与えている。多治見産のブルーのグラデーションタイルが空を映し、中庭の回遊動線が街と建物を緩やかにつなぐ。地下にはイベントホールも備える新しい都市型の交流拠点だ。

Nobutada OMOTE

「日本を代表する建築家の一人、永山祐子によるこの施設は、規模ではなく、敷地に即した知的な設計により、新たなランドマークとして親しまれている」(エル・デコ日本版)

Kohei Watanabe

YUKO NAGAYAMA(永山 祐子)

MASATOMO MORIYAMA

【Japan】Mameya by New Material Research Laboratory

江戸後期から大正期にかけて建てられた丹波篠山の老舗黒豆商の建物群を、現代美術作家の杉本博司と建築家の榊田倫之による新素材研究所が再生。「豆家」は登録有形文化財にも指定された伝統的な町家建築に、現代的な耐震補強と快適性を重ねた宿泊棟だ。黒石と苔の庭、杉戸の障子、杉本博司の書などが過去と現在をつなぎ、土地の記憶を体験へと昇華する。

MASATOMO MORIYAMA

「約300年の時を経た建築に新たな生命を吹き込み、現代へと響く物語を与えた卓越した試み」(エル・デコ日本版)

GOITAMI

HIROSHI SUGIMOTO(杉本博司)、 TOMOYUKI SAKAKIDA(榊田倫之)

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