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2026年上方漫才大賞受賞!「ザ・ぼんち」に逢いに行ってみた。芸道55周年、今も舞台で進化するレジェンドの正体

  • 2026.6.5

GLOW世代の私たちが幼少のとき、「おさむちゃんで~す!」のフレーズで熱狂的に支持され、カリスマだった「ザ・ぼんち」。今年で御年74歳。それでも舞台に立ち続ける姿はまさにレジェンド。「ザ・ぼんち」を見ると元気になる……そんな2人に逢いに行ってみた。


お笑い界のレジェンド「ザ・ぼんち」

左/ぼんちおさむ 右/里見まさと ともに1952年生まれ。結成は1972年。お茶の間にいまだかつてないお笑いを生み出し、数々の爆笑を生んだコンビ。シングルレコード「恋のぼんちシート」は売上約80万枚に達しスター街道へ。その後、休止期に入るものの、2002年に「ザ・ぼんち」再結成を果たす。

結成16年以上の漫才師たちが渾身のネタでしのぎを削る漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。2024年、2025年大会に2年連続で「ザ・ぼんち」が出場。2025年大会ではベスト32でモグライダー、2024年、ベスト16で敗れた因縁の相手であるハンジロウと再戦を果たし、ベスト8(グランプリファイナル)への出場を決めた。2026年4月7日には、第61回上方漫才大賞ではなんと大賞を受賞する快挙を果たした。

Q.『THE SECOND~漫才トーナメント~』はとてつもないチャレンジだったのでしょうか?

まさと:そうですね。壮大なチャレンジでした。結成16年以上の漫才師たちといっても、僕たちから見たら周りは若手なんでね。なんとなく、逆に目覚めさせてもらったということですわ。そして目標だった「第61回上方漫才大賞」の大賞をもらって、今はホッとしています。

おさむ若手と交流することによって、新しい血が入ってきて、活性化させれているんですよ。若手=アウェイですから、やっぱり毎回、刺激になるんですよ。

Q. 今年は1年かけて、金属バットやモグライダー、ハンジロウ、ニッポンの社長たちと「チャレンジツアー」を開催すると伺いました。それもまた新たなチャレンジでしょうか?

まさと:凄いメンバーたちとごっついスケジュールでやるんです。「芸道55周年挑戦ツアー」と銘打って、去年から準備していたんですが、マネージャーさんから“1年間、元気でいてください”というメッセージなんちゃいますか~(笑)。

おさむ:ハンジロウとは(『THE SECOND~漫才トーナメント~』で)2回戦っているんですわ。どれだけお客さんの前で戦えるのか、まさにチャレンジです。負けてもいい。ただ、一歩進まなくてはあかん。「まだまだ負けへん。頑張るでー!」って気持ちです。やるたびに話題になるからちゃんと背筋を伸ばさないとあかんのですわ。

「ザ・ぼんち芸道55周年挑戦ツアー」

ザ・ぼんち×ハンジロウ×モグライダー スリーマンライブ「B.H.M」~ ザ・ぼんち55周年挑戦ツアー~

日程:7月24日(金)
会場:東京・牛込箪笥区民ホール
FANYチケット:https://ticket.fany.lol/event/detail/15543

ザ・ぼんち×金属バット ツーマンライブ「ばっとぼんちー2026」

日程:9月18日(金)
会場:クールジャパンパーク大阪・WWホール
FANYチケット:https://ticket.fany.lol/event/detail/15537

ザ・ぼんち×ニッポンの社長 ツーマンライブ「ニッポンのぼんち」~ザ・ぼんち55周年挑戦ツアー~

日程:11月14日(土)
会場:東京・ルミネtheよしもと
FANYチケット:https://ticket.fany.lol/event/detail/15568

Q . おふたりは同じ高校だったと伺いました。お互いどのような少年だったのでしょうか?

まさと:同じクラスでしたけどもおさむさんは僕のことはもう野球のユニフォーム着てる人としか印象はなかったと思います。おさむさんは、どんなときもクラスの中心。人気者だったんです。

おさむ:相方は真面目な野球一筋ですから。お笑いやるとか、舞台に立つとか、人前で喋るとか、そういうイメージは全くなかったですね。一方、僕は、もう休憩時間になったら大声出して、廊下走ったりしてましたから(笑)。文化祭で漫才しても大爆笑ですわ! だから一緒にコンビを組むなんて思ってもいませんでした。

Q . ふたりといえばアイビーファッションが定番。とてもお洒落で、他とは一線を画す漫才師として名を馳せましたね?

おさむ:中学のときからもう服が好きで好きで。『メンクラ』とか読みあさっていたので、漫才ブームになる前に、相方に『衣装だけ僕に選ばせてくれへんか?』って頼んだんです。僕が蝶ネクタイで、彼は長いタイ、それでタータンチェックのズボンを履いてみたりして。『THEトラッド』でやりたかったんです。

まさと:もう今までの漫才師とは違う風にやろうって思ったんです。おさむさんの影響は強かったですわ。おさむさんは相当オシャレなんです。今では(おさむさんは)左耳に2個もピアスも開けてはるしね!

おさむ:家族全員(奥さんも、娘も、息子も)がピアスを開けていたんです。それを見て密かに“かっこいいな”って思っていたんです。あるとき、息子がラグビーで足を骨折して入院していたときに見舞いのついでに耳の穴を開けてもうた(笑)。しばらくしたら耳の上部分(ヘリックス)も開けたくなったんです。娘がニューヨークに住んでいるんですけれど遊びに行ったときに、娘がヘソピアスを開けたお店を紹介してもらったんですよ。そこに謎のインド人がいまして、「痛い? 痛い? 痛い!」って日本語で聞いても、「痛くない、痛くない」ってインド人はおそらく言うてはったんです。ガチャって音が鳴ったと同時に、「イタ―――――――ッ!」って。もう震えも止まらんし、膿んでくるしね。最悪でしたわ。ドラマのときは外さなあかんけど、また、つけるときも痛いし(笑)。今は平気ですけど。

Q . おふたりが若い世代に負けない部分を教えていただけますか?

おさむ:足腰は負けますよ(笑)。

まさと:勝っている部分と言えば、年いっていることだけちゃうか?

おさむ:人生経験が多いから大人かといわれると大人でもないしね。「これで大丈夫かな」ってイジイジして寝れないこともあります。まだ、ウケるかなって悩むこともありますけど、舞台に上がると“いってまえ!”って吹っ切れているんです。完全に猪突猛進タイプなので、そこからは突っ走るだけ。

まさと:どんな仕事でもいえますが、一緒に戦っていった人が、ポロッポロッと消えていくっていうか、壁にぶつかっている人、いますやん? そういう人を見ると、“どうしてるんかな”って思うことはあります。たまにやけど、食事に誘って、話を聞いたりはしますよ。

Q . そんなときは若手の方々に、どんなアドバイスをするんですか?

まさと:いや、話を聞くだけですよ。だって、力は持っているんですもん! ただ、今、タイミングじゃないだけで。

おさむ:GLOWのみなさんが悩んでいることにも言えますが、チャンスというのはいつか来ます。あがいても、来ないときは来ないんです。そのときは我慢が必要で、やけくそになったら負けですわ。希望を持って、自分自身に暗示をかけること。たとえば僕なら、「俺は面白い」って。それまで踏ん張るしかないんだと思いますよ。

いかがでしたか? 疲れを感じたとき、そして、ストレスを感じているとき、「お笑い」の底力で笑顔と元気をもらいませんか? 毎日の何気ない生活の中に「お笑い」を取り入れることで、ストレスを軽減し、免疫力を高めてくれますよ! 次回は「ザ・ぼんち」がGLOW読者のお悩みに答えます!

ザ・ぼんち 里見まさとさん 『漫才の一滴』笑吉が教えてくれた「念、縁、運」

ザ・ぼんち 里見まさとさん
『漫才の一滴』笑吉が教えてくれた「念、縁、運」(ワニブックス)1800円

年齢に負けたくない、いつまでも真剣勝負の場から降りたくない、どんな状況でも可能性を追求したい。そういう自分の正直な気持ちを大切にしたい。―まさとさんの守護神でもある三毛猫・笑吉に導かれたファンタジーストーリー。


取材・文=橋本優香 撮影=柴田フミコ

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