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「自分のできる限りのことをする」声優初挑戦の塩野瑛久が挑む落語家・阿良川魁生へのアプローチ【『あかね噺』インタビュー】

  • 2026.6.5
【写真・画像】「自分のできる限りのことをする」声優初挑戦の塩野瑛久が挑む落語家・阿良川魁生へのアプローチ【『あかね噺』インタビュー】 1枚目
ABEMA TIMES

LDH JAPANに所属して、数々の実写ドラマや映画で活躍する俳優の塩野瑛久が、4月から放送されているTVアニメ『あかね噺』にて、はじめてアニメの世界に挑戦している。塩野が演じるのは、当代一の呼び声高い落語家・阿良川一生の弟子にして、若くして二ツ目になった新進気鋭の落語家・阿良川魁生だ。

【写真】インタビュー時の塩野瑛久

アフレコに加え、作中で披露される落語にも初挑戦となった塩野が、どのようにその過程を歩んでいったのか。インタビューにて話を伺った。

——魁生は若手注目株の二ツ目という、非常に落語の実力があるキャラクターですよね。初めて挑まれるアフレコでの演技に加えて、落語の技術も要求されるわけですが……。

塩野:はじめはもう、どうしたらいいかわからなくて。

一同:(笑)

——実際にどのようなアプローチで魁生を演じていったのでしょうか?

塩野:僕自身はほかのキャストの方に比べて、声だけでキャラクターに色を付けていく力は弱いと思っています。絶対に意識しなくてはいけないのですが、誇張をしすぎてわざとらしすぎる表現になってしまってもいけないので、そのバランスを皆さんのアフレコやお芝居を見て聴いて、勉強させてもらいながら挑戦しています。

オーディションでは俳優としての表現の幅を買っていただいたというよりも、僕自身がきっと持っているであろう持ち味みたいなもので選んでいただいたと思うので、幅広くいろいろなことに手をつけるというよりは、全力投球で鋭くひとつのことに集中してやっていくというところに行き着きました。

——桜咲朱音役の永瀬アンナさんは、初めてのアフレコだとは思えないくらい落ち着きがあって、俳優としての芝居感やアプローチの違いがあるからこそ、魁生の俗離れしたような雰囲気が出ていたとおっしゃっていました。

塩野:ありがとうございます。

【写真・画像】「自分のできる限りのことをする」声優初挑戦の塩野瑛久が挑む落語家・阿良川魁生へのアプローチ【『あかね噺』インタビュー】 2枚目
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——落語シーンに関してはいかがでしょうか? 永瀬さんや阿良川志ん太役の福山 潤さんをはじめ、みなさん違ったアプローチをされているのが印象的です。

塩野:とにかく自分のできるうる限りのことをするということ。それに尽きるのかなと思っています。僕自身が役を完全に意識しながら落語をするということまで、いろんなことを背負ってしまうとすべてが崩れてしまうような気がしたので、魁生が会話をしているときは魁生を演じることを考えて、落語をしているときは自分が落語をしているということを大事にしながらやっていたイメージです。

とはいえ、やっぱり僕自身もいち視聴者として、ただのアニメ好きでもあるので、アニメとして見たときにキャラクターというものがしっかり成立していたほうが、見やすいだろうとは思っています。

——福山さんは、志ん太というキャラクターを大切にして落語をうまく見せるというよりはストーリーを綺麗に見せたいというやり方でアプローチをされていたと永瀬さんからお伺いしましたが、塩野さんにとってもそこが理想形であると?

塩野:そこを意識しつつも、自分が今の段階でそこまで器用なことができるとは思えないので、とにかく自分が持っているものをぶつけることに集中していました。

——ちなみに、落語シーンの収録の際は、実際の高座のように座って収録するか通常のアフレコ同様に立って収録するかを選べたとお聞きしました。永瀬さんは座り、福山さんは立ちでの収録だったとのことですが、塩野さんはどうされたのでしょうか?

塩野:僕は立って収録をしました。最初は座っていたのですが、途中から立ちました(笑)。

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——やっぱり正座だと足が痺れてしまうこともあって、立ちのほうがやりやすかったということでしょうか?

塩野:ほかの皆さんは声の張りやマイクに通す力というものが、無意識に身についていらっしゃると思うのですが、僕自身はまだまだなので。立ってちゃんとした呼吸でやらないと追いつかないなと思ったので、それも含めて立ちでやらせていただきました。

——ご自身で身につけている武器は最大限使おうという?

塩野:そうですね。ドラマや映画のお芝居というのは、アニメとは逆に、セリフがセリフとして聞こえてはいけないという特徴もあって、空気に馴染むようなセリフ回しをしなければいけないんです。アニメでそれと同じことをしてしまうと絶対にセリフが流れてしまうので、その違いはかなり意識していました。

——実写の演じ方と声優としての演じ方の違いを捉えて、アプローチされたということですね。落語は口伝で身につけていくわけですが、稽古・練習をしていくうえで、役者としての経験が活きることはあったのでしょうか?

塩野:僕自身は常に全身をさらしてお芝居をしてきているので、そういう意味ではスタンスは変わらないと言いますか。目の泳ぎ方や視点のズレ、顔の筋肉のちょっとした機微は、この人は計算でやっているなと見ていればわかるんですよね。

しっかり腹に落ちた状態でお芝居をしているのかどうか、丸わかりになってしまうので、お芝居やアクションといった今までやってきたいろいろなものの延長線上に、落語の稽古があったという風に捉えています。

【写真・画像】「自分のできる限りのことをする」声優初挑戦の塩野瑛久が挑む落語家・阿良川魁生へのアプローチ【『あかね噺』インタビュー】 4枚目
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アフレコと落語に挑戦する塩野がどのように魁生を、そして落語を表現していったのか。物語と合わせて、その道程にも注目してみてほしい。

取材・撮影・テキスト/kato
(C)末永裕樹・馬上鷹将/集英社・「あかね噺」製作委員会

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