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子どもの急な高熱とのどの痛み。風邪と間違えないためのポイントを小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

  • 2026.6.4

子どもが風邪を引いたみたいだけど、熱が高くてのどを痛がるだけで、咳や鼻水はあまりでてないみたい・・・これって溶連菌感染症?もしそうだった場合、きちんとお医者さんに行った方がいい?処方された薬は熱が下がれば飲ませなくても問題ない?そんな疑問について、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

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子どもが急に高い熱を出して、のどを痛がっている・・・。そんなとき、「ただの風邪かな?」と様子を見てしまうことはありませんか?実はその症状、「溶連菌(ようれんきん)感染症」かもしれません。溶連菌感染症は、子どもがかかりやすい病気のひとつですが、一般的な風邪とは違う特徴や、しっかりとした治療が必要な理由があります。

今回は、お子さまをお持ちのご両親に向けて、溶連菌感染症の症状や風邪との見分け方、家庭での対応方法についてわかりやすく解説します。

溶連菌感染症(猩紅熱)ってどんな病気?

溶連菌感染症は、「A群β溶血性レンサ球菌」という細菌がのどに感染することで起こる病気です。主に5歳から15歳くらいの幼児や学童期のお子さまに多く見られ、春から初夏にかけてと、冬の時期に流行のピークを迎えます。

かつては「猩紅熱(しょうこうねつ)」と呼ばれ、全身に赤い発疹が出る重い病気として恐れられていました。現在では、早期に適切なお薬(抗菌薬)を飲むことで、重症化を防ぐことができるようになっています。

風邪とは違うの?見分け方のポイント

溶連菌感染症の初期症状は、風邪とよく似ていますが、いくつか決定的な違いがあります。

溶連菌感染症では、38度以上の急な高熱が出やすく、唾を飲み込むのも辛いほどのどが強く痛みます。また、舌が赤くブツブツする「イチゴ舌」になったり、吐き気や腹痛、首のリンパ節の腫れが現れたりすることもあります。一方、一般的な風邪では咳や鼻水、くしゃみが目立つことが多いですが、溶連菌感染症ではこれらの症状がほとんど出ないのが大きな特徴です。

一番の見分け方のポイントは、「急な高熱とのどの強い痛みがあるのに、咳や鼻水があまり出ない」という点です。このような症状が見られたら、風邪と自己判断せずに、早めに小児科を受診しましょう。

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かかったときの対応と、お薬を飲み切る重要性

小児科で溶連菌感染症と診断された場合、細菌をやっつけるための「抗菌薬(抗生物質)」が処方されます。多くの場合、ペニシリン系の抗菌薬が選ばれます。

抗菌薬を飲み始めると、通常24時間以内には熱が下がり、のどの痛みも和らいできます。しかし、ここでやってはいけないのが「症状が良くなったからとお薬を途中でやめてしまうこと」です。

なぜお薬を飲み切る必要があるの?

溶連菌が体内に残っていると、数週間後に「リウマチ熱(心臓の弁などに炎症を起こす病気)」や「急性糸球体腎炎(腎臓の働きが悪くなる病気)」といった重い合併症を引き起こす危険性があります。これらの合併症を確実に予防するためには、処方された抗菌薬(通常は10日間)を最後までしっかりと飲み切ることが非常に重要です。

登園・登校の目安と家庭での予防

溶連菌感染症は、咳やくしゃみなどの「飛沫(ひまつ)」や、おもちゃなどの「接触」によって感染します。
登園・登校はいつから?
抗菌薬を飲み始めてから24時間以上が経過し、熱が下がって全身の調子が良くなれば、周りへの感染力はほとんどなくなるとされています。そのため、お薬を飲み始めてから丸1日(24時間)経ち、元気であれば登園や登校が可能です。ただし、園や学校によっては「登園・登校許可証」が必要な場合があるため、事前に確認しておきましょう。

家庭でできる予防とケア

現在、溶連菌感染症に対するワクチンはありません。家庭内での感染を防ぐためには、以下の基本的な対策が効果的です。

○手洗い・うがいの徹底
外から帰ったときや食事の前には、石鹸でしっかり手を洗いましょう。
○タオルの共有を避ける
家族間で同じタオルを使うのは避け、ペーパータオルなどを使用すると安心です。
○食事の工夫
のどが痛いときは、熱いものや酸っぱいものは避け、プリンやゼリー、冷ましたスープなど、のど越しの良いものを与えてあげてください。

まとめ

溶連菌感染症は、子どもによく見られる病気ですが、「咳や鼻水がないのに高熱とのどの痛みがある」というサインを見逃さないことが大切です。もし疑わしい症状があれば、早めに医療機関を受診し、処方されたお薬は必ず最後まで飲み切りましょう。正しい知識と対応で、お子さまの健康を守ってあげてくださいね。

参考文献
国立成育医療研究センター:溶連菌(A群レンサ球菌)感染症
厚生労働省:A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております。

執筆者

プロフィールイメージ
竹内雄毅
竹内雄毅

医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。

小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

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