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トム・ブラウン布川ひろきのエッセイ連載「おもしろおかしくとんかつ駅伝」/第27回「揚げ鶏」

  • 2026.5.31

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いまだにストレスというのがあまりわかっていません。ストレスを感じるというのが、どういう状況になったらなのかがイマイチわかっていません。

でも、最近ちょっとしんどいなぁと思う時がたまにあります。これがストレスがたまってるということなのだろうか。

僕はそういう時はいつも、ポテトチップスのプリングルズを買うかアイスを買って気持ちを落ち着かせます。

「昔だったらプリングルズなんて高級ポテチ買えなかったよなぁ。」

「アイスなんて嗜好品買えなかったよなぁ。」

なんて思うと、しんどいなぁという気持ちがかなり緩和されるのです。

これはもう3年前くらいからやっていて、かなり効果的です。賞味期限が近くてスーパーで安売りになってるのでさえもプリングルズは贅沢で買えてなかったけど、今は買えるようになりました。よりしんどい時は、昔はまったく手の届かなかった普通の値段でプリングルズを買ったりしています。

「俺はあのプリングルズを、普通の値段で買えるようになったんだなぁ。」

と、思うと一応前よりは進んでるのかなぁという気持ちになり緩和されます。

しかし、怖いもので、人間は慣れてきます。しんどい時にプリングルズを食べるのも日常的になり、前ほどしんどさが緩和されません。どうしたものか。と、考えて出た答えが、「別の物を探せばいいんじゃないか」ということでした。

「何だろう?」と考えた時に、日常的に行く場所だよな。と思ったので、コンビニに行き、少しお店を彷徨ってみました。わかりました。たぶんこれでいける。それは

「ホットスナック」

だ。

意外だと言われるのですが、僕はなかなか大食いの方です。小学生の頃、柔道の合宿で「とにかく食え!」と言われ、そうめんを10人前くらい食べたりしていたので、胃が広いので基本ベースで量を食べます。

そんな僕だったので、お金がない頃に200円ちょっとを使ってホットスナックを買い「少ない量の旨い物を食べる」なんてことができるわけがありません。当時の僕のメニューは、まいばすけっとの特盛ご飯とごつ盛りソース焼そばで(僕の記憶が正しければ)合計196円でお腹を満たす生活でした。ソースを2日に1回塩焼そばにして味を変えるくらいしか食の楽しみがありませんでした。

なので、コンビニホットスナックを買うなんて夢のまた夢。買うとしても80円のコロッケか1個40円のからあげ。○○チキを買うなんて、雲の彼方のことでした。

しかし、僕はもう買えるくらいの収入は得たはずだ。おにぎりコーナーの塩おにぎりを抱えて、セブンイレブンのななチキを買いました。

食べた瞬間

「贅沢の極み。」

旨い。

決してお腹いっぱいにはなりません。しかし、お腹いっぱいじゃないならもう1つ買えば良いという余裕があるのです。

揚げ鶏も買いに行こう。

「至福の油肉。」

旨い。

計600円は使っている。昔なら196円でお腹9割。今は600円でお腹3割以下。相当贅沢だ。そんなことができるようになったんだという喜び。気持ちが晴れやかになります。

最近収録の前に、よくこのセットを買って食べています。収録で用意してもらっている良いとこの弁当ももちろんありがたいですが、ホットスナックを食べれている振り幅が1番嬉しいのかもしれません。

「布川君。」

「布川君。3軒目だけどどこで飲む?」

にゃんこスターのスーパー3助さんからのいつも通りの飲みの誘いです。

「僕はどこでも良いですよ。」

「じゃあ外で立ち飲みしよう。」

「わかりました。公園付近の道端でいいですか?」

、、、、

これはこれで変わらない良さで良いです。

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