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サポートを拒んでしまうのはなぜ? 不登校の親子と支援機関とのすれ違い【著者インタビュー】

  • 2026.5.30

【漫画】本編を読む

自分の子どものことが全然わからない。なぜ娘は不登校になってしまったのか……。

友達とも仲が良く、家族関係にも問題がないと思っていた小学5年生の娘・真奈。しかし、ある日から突然学校に行かなくなってしまい、母・千紗は戸惑う。真奈本人に理由を聞いてもはっきりとした返事はなく、担任教師やママ友に相談してみても原因はわからない。

学校にも家にも“居場所”がない。そんな思春期の行き場のなさと不登校をテーマに描いた『娘に死にたいと言われました 不登校の理由』(とーやあきこ/KADOKAWA)。真奈と千紗、それぞれの心情がリアルに描かれた本作はどのようにして描かれたのか? 著者であるとーやあきこさんに聞いた。

――千紗はスクールカウンセラーや公的機関のサポートなどを一切拒否します。実際にもこうした方は多いのではないかと思ったのですが、取材などはされたのでしょうか?

とーやあきこさん(以下、とーや):教育関係者やサポート機関の方にお話を伺う機会がありました。その方々のお話では、仕事で時間が取れなかったり、「どうせ何もしてくれないから」と諦めてしまっていたり、話したくないという気持ちがあったりと、本当にさまざまな理由があるそうです。

お話を伺う中で印象的だったのが「『助けてほしい』と親御さんに言っていただけないと、自分たちは何もできない。それがすごくもどかしい」という言葉で。教育関係者、サポート機関の方も悩まれているのだなと心に残っています。

――もし今同じような悩みを抱えて、サポート機関と繋がるのを躊躇している方がいたら、どんな言葉をかけたいですか?

とーや:「迷わずに繋がってください!」とお伝えしたいです。繋がってみたもののあまり良い印象を受けなかったということもあるかもしれません。その時は、別のサポート機関にも連絡してみてほしいです。お話を伺ったときに、「サポート機関も人と人との付き合いなので相性があります」とおっしゃっていて。根気強く自分やお子さんに合うサポート機関を探していくことが大切なのかなと思いました。とはいえサポート機関を探す段階にいる親御さんは既に心も体も疲れていると思うので、気負わない範囲で捉えてみてもらえたらと思います。

――本作について読者の声は届いていますか? 印象に残っている反響がありましたら教えてください。

とーや:「苦しくて途中で読むのをやめようかと思った」というお言葉と、「真奈をそっと見つめる女の子(沖名さん)の存在が好きだった」というお言葉が多く寄せられました。あとは教師の方から「今まで助けられなかった子どもたちを思い出し申し訳なくなった」というお言葉もあり……。子どものことを大切に考えてくださっている先生にそんな思いをさせてしまい、こちらが申し訳なく感じたこともありました。

作品を描き終えた今は「学校へ行けない子どもたち、その親御さんの気持ちを本当に理解できていたのだろうか?」と考えることもあります。作品を描き終えたから終わりではなく、これからも考え続けていきたいと思っています。

取材・文=原智香

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